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⛰️山行記録(というか、読み物)

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■今日の独り言(不定期更新)

☁2022.3.16 🚃💨

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このうず高く積まれた箱は何を隠そうマスクである。一箱に不織布マスクが60枚入っている。1日1枚使うとして7箱、たっぷり1年以上の備蓄だ。お恥ずかしい限りである。

 

オミクロンが猛威を振るい始めてからは二枚重ねで着けているが、それでも半年以上もつ量だ。先日妻が備蓄室を兼ねたこの部屋に入ってきて、「うわっ!」と驚いていた。なので、赤い箱は君のだと教えてあげた。

 

🌙2022.3.2 🏠️

カレンダーをめくったら、雛飾りを出し忘れていたことに気がついた。大きな雛飾りはもう何年も出してないし、今年もこの小さなやつだけでいいか。

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この雛飾りはその昔、俺が金沢出張に行った帰りに空港の土産物売場で買ったものだ。いつもならこの手の買い物は散々迷った末に買わないことが多いのだが、これは即決だった。その頃少しずつ会話が減ってきていた娘と、これをきっかけに何か話ができたらいいなと思ったから。けど、あまりうまくいかなかったかなぁ。

 

ひな祭りの主役はもう我が家にはいない。会社員になって2年間で貯めたお金を元手に、彼女は昨年秋から一人暮らしを始めたのだ。この人生初の試みを彼女は母親に「修行だ」と告げたらしい。娘の可愛い覚悟を知って、俺は嬉しかった。

 

息子に続いて娘もこの家を出ていった。巣立ちという言葉は学校の先生が卒業式で使うものだと思っていたが、こうやって2人の子供が居なくなってガランとした我が家を見回してみると、(ああ、巣立ったんだ)とその言葉が俺の身にも沁みてくる。

 

実は未だに娘とはうまく会話ができない関係でいる。思春期だった頃の彼女にとって、俺はあまりいい父親ではなかったのかもしれない。娘よ、こんな父を許せ。けれど、こんな父だが、お前に対する愛情には微塵の揺らぎもない。この事だけは覚えておいて欲しい。

 

と、目の前の小さな雛飾りにつぶやいてみた3月。

 

☀️2022.2.27 🏠️

海の向こうで戦争が始まった。戦火は首都キエフにまで及び始めたという。

 

◆◇◆◇◆

 

ところで先週末、縦走部のメンバーで八ヶ岳に行ってきた。厳冬期の南八ヶ岳、赤岳鉱泉にテントを張って硫黄岳を目指す山行である。俺にとっては初めての雪中テント泊だ。アイミくんもテント泊で、ちかちゃんとまりちゃんは小屋泊にした。

f:id:arakabu625:20220227091907j:image(設営中)

 

何度目かの南岸低気圧が太平洋沖に近づいてきた影響で、赤岳鉱泉のテント場では土曜の夜から湿った雪が一晩中降り続いた。3シーズン用のフライしか持ち合わせていない俺はテントに降り積もる雪を内側から何度も叩き落としたが、フライを滑り落ちた雪はテント本体との隙間を徐々に埋めていく。

 

新鮮な空気をテント内に取り入れるため、丸い窓(何て言うの?あれ)と出入り口の外が埋まってないこと(深く掘り下げていた)を時折確認したが、外に出てまでテント回りの雪を取り除く気にはなれなかった。

f:id:arakabu625:20220227091847j:image(翌朝)

 

今回の雪山テント泊ではとても多くの経験をすることができた。例えば、フライと本体の間が埋まると酸欠になって危険だというのは、頭ではわかっていたが…。せっかく靴裏にこびりついた雪を取り除いてテント内に入れた靴をまた履くのも嫌だった。フライを少しでも開けると雪がテント内に降り込んでくる。外に出たら一瞬で雪まみれになり、その雪をテント内に持ち込むのが一番嫌だった。テント内の全部が濡れてしまうから。

 だから、叩き落とした雪にテントが次第に埋もれてきているのがわかっていても、シュラフを出れなかったのだ。

f:id:arakabu625:20220227101047j:image(夜中に目が覚めて、紅茶を飲んだ)

 

今回の山行についてはまた別項で。

 

☀️2022.1.27 🚃💨

f:id:arakabu625:20220127160751j:image
「衝撃の事実」みたいなものに時々出会うことがある。最近俺が耳にして衝撃を受けた話を紹介しよう。

 

ペットブームの今、猫のブリーダーはこんなことをやっているそうだ。猫は「季節繁殖動物」といって、春になり日照時間が長くなると発情期を迎えるのだが、その猫に一日12時間以上も蛍光灯の光を浴びせ続けて、年間三回もの出産を強いているらしい。子猫の大量生産である。

 

同じような方法で野菜の成長を促す話は聞いたことがあるが、猫とは!知ってる人には常識の話かもしれないが、俺は衝撃を受けた。そして、なんだか切ない。

 

そういえば、人間は逆か?昔、ニューヨークで大停電が起きた年の出生率が跳ね上がったという話を聞いたことがあるようなないような。人間は暗くなると発情する(ちょっと違うか💦)。

 

☁️2022.1.26 🚃💨

技能実習生として来日していたベトナム人が、受け入れ職場で2年以上に渡って殴る蹴るの暴行を受けていたというニュースをテレビでご覧になった方も多いと思う。

 

これだ。

f:id:arakabu625:20220126081748j:image

動画を撮っているとおぼしき人の笑い声も入ったこの映像、何かデジャブ(既視感)を感じないだろうか。そう、日本の年末の恒例となったテレビ番組、「笑ってはいけない!」に数多く出てくる場面だ。お尻を殴打され悶絶する芸人を見て、笑い転げる番組である。

 

妻に「子供が見たら勘違いするんじゃないか。このベトナム人への暴行は、底のところでこの番組(のように人を痛め付けて笑うこと)と繋がっているんじゃないか」と言ったら、「同じってわけじゃないでしょ。考えすぎよ」と軽くいなされた。うーん、確かにまったく同じではないが、そこに何か危うい問題を感じないか妻よ。

 

「いじめとイジリは違う。やっぱりそこは笑えるかどうか」と当の松本人志も言っているみたいだが、果たしてそうだろうか。皆さんがこれまでに遭遇した大なり小なりのいじめの現場を思い出して欲しい。いじめる側やその取り巻き連中はそのとき笑っていなかったか?あなたがその取り巻きの一人だったとき、あなたは笑っていなかったか?

 

人は人をいじめるとき、大概笑う。やっぱりデジャブだ。

 

☀️2022.1.21 🚃💨

f:id:arakabu625:20220121165023j:image(夕方のテレビ)

今日からここ埼玉を含む13都県でまん延防止重点措置が追加適用されることになった。


とはいえ、俺は仕事柄テレワークとは無縁なので、相変わらず毎日電車通勤を続けている。テレワークばっかでコロナ鬱になりかかっていた前職の頃を思い出すなぁ。

 

私事だが、ここ最近山に行く度に次のようなお決まりの会話を妻と交わしている。

 

「あなた、ほんっとに山に行くの?このコロナで大変なときに。感染したらどーするの?」と妻。

 

「行き帰りは車だし(電車やバスの時もあるが)、山に三密はないし、普段の通勤電車より山の方がよっぽど安全なのだ!」と俺。

 

去年は確か山岳協会なところや、山小屋組合なところが、頼むから登山を自粛してくれなメッセージを出していたように記憶している。コロナに感染してるかもしれない遭難者の救助に向かわなければいけないこっちの身にもなってくれよな現場の悲痛な叫びも耳にした。

 

現在は去年を上回る感染爆発な状態だと思うが、山側からのメッセージは何か出ているのだろうか。ご存知の方がいれば教えてほしい。

 

(なんか読み返したら「~」な表現が多いことに気が付いた。ご容赦ください)

 

☀️2022.1.20 🚃💨

f:id:arakabu625:20220120082220j:image

昨日、仕事帰りの乗り換え駅で見つけたJRのポスター。コロナの第5波が収まって、「よし、これからだ!」っていう気持ちで作ったんだろう。まさかこんなに早く第6波が押し寄せてくるとはねぇ。

 

☀️2022.1.19 🚃💨

更新をサボっているうちに年が変わってしまった(2022年も元気にやっとります)。

 

冬は寒いので苦手だが、嫌いではない。なんせ空気が澄んでいるので、遠くの景色まできれいに見通せるのがいい。通勤時に電車を二回乗り換えているが、一回目の乗り換えでは東京スカイツリーが遠くに見え隠れする。二回目に乗り換える電車の窓からは、遥か遠くに雪を頂いた富士山がくっきりと見えて、俺のテンションも少し上がる。

 

先週末に行った山の上には、こんな景色が広がっていた。

f:id:arakabu625:20220119105139j:image武尊山f:id:arakabu625:20220119105216j:image(剣ヶ峰。上州のマッターホルンと言われてるらしい)

この白と青のコントラストはどうだ。どこまでも白く、どこまでも青い。まさに冬の神が造りたもうた奇跡の色である。

 

(今年もよろしくお願いします)

2021年の独り言(まとめ)

☀️2021.9.30 🚃💨

山で撮った写真をプリントして飾ることに最近はまっている。スマホで撮った写真でも、フォトフレームに収めると5割増しくらいによく見えるから不思議だ。妻くらいしか見てくれる人はいないのだが、家の中をギャラリーにしてお気に入りの写真を飾っている。

 

先日の三連休を使って行った室堂平~立山は、2日目に絶好の晴天に恵まれたお陰で、いい写真が沢山撮れた。

f:id:arakabu625:20210930082852j:image(大走りより)

f:id:arakabu625:20210930082925j:image雷鳥沢より)

メインの玄関ホールには、4年前に初めて行った北アルプスでアイミ君が撮った燕岳の写真を飾っている。

f:id:arakabu625:20210930083856j:image

一昨年亡くなった義兄に「元気になったら一緒に登ろう」と、これと同じ写真を送ったが、実現することはなかった。

 

一緒に立山に行った縦走部のまりちゃんが撮ってくれた写真は、六切ワイドにプリントして自室に飾り、一人悦に入っている😁
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☀️2021.8.20 🚃💨

f:id:arakabu625:20210820082145j:image

雨がやんだと思ったら、また暑い夏が戻ってきた。俺の仕事にテレワークは無縁なので、酷暑でも大雨でも毎日出勤する。昔は断然雨の日の出勤が嫌だったが、最近はジリジリと照りつけてくる夏の日差しも同じくらい苦手になった。歳のせいだろうか。

 

今朝もすでに30℃近い気温のなか、日陰を選びながら駅へ向かっていたら、とあるマンションの前でセミの鳴き声と羽音が聞こえてきた。見るとアブラゼミがエントランスの床で仰向けになって羽を震わせている。もう力尽きようとしているのか、再び飛び立てる力は残っていないようだった。

 

セミは地中から出てきてわずか7日の命だというが、あのセミはもう6日目か7日目か。

 

駅に向かって歩きながら、(俺はセミでいうと何日目なんだろう)と考えた。70歳で死ぬとしたら、今60歳。計算するまでもなく、俺は6日目のセミだった。ええっ、あと1日じゃん!いやいや、あと10年だ、と思い直した。

 

☂️2021.8.14 🏠️

f:id:arakabu625:20210814003606j:image(webより)

問十二、夜空の青を微分せよ。街の明かりは無視してもよい

 

この短歌をご存知だろうか。これは今から10年以上も前に岡山のとある女子高生が詠み、今もネット上でリツィートされ続けているという有名な短歌である。この歌が世に出たのは、その彼女が京都大学の理学部に進み、京大短歌の歌会に参加した2011年4月のことらしい。

 

ネットを眺めていると、リンクや関連ワード検索の果てに、思いもよらない情報にたどり着いてしまった経験が誰にもあるだろう。俺はこの短歌に、例の河村たかし名古屋市長のバイ菌メダル事件からたどり着いた。

 

金メダルをかじって、日本を代表する企業の一つであるあのトヨタを怒らせてしまった河村市長。トヨタ本社に謝罪に行くも面会かなわずというニュースが、なにやらネット上で《カノッサの屈辱》に例えられて炎上しているらしい。そんな記事を読んでいたら、たまたま冒頭の短歌に出会ったのであった。

 

『といじゅうに、よぞらのあおをびぶんせよ。まちのあかりはむししてもよい』

 

心地よいリズムと、理系の問題文に模した形式の面白さ。とても数学的で文学的で、かつロマンチックでユーモラスな、なんとも不思議な魅力に溢れた歌だ。

 

果たして“夜空の青を微分する”とはどういう意味なのか?一体どのようなシチュエーションを描いているのか。ネット上でさまざまな解釈がなされているので、興味のある方は是非とも検索いただければと思う。

 

ちなみに、俺が思い描いた情景はこうだ。

(続きは別項にて)

 

☂️2021.8.13 🏠️

雨である。西日本の方では災害級の大雨が降り続いているらしい。

 

本来なら今頃は南アルプスの甲斐駒を目指し、黒戸尾根の五合目くらいを登っているはずだった。しかし、強い雨と風の天気予報を受けて、一昨日泣く泣く中止にした。キャンセルの電話をいれたら七丈小屋の小屋番の人も、「そりゃそうだよねー。またいつか来てねー」と言っていた。

 

還暦を迎えた今年の夏の冒険を、日本三大急登と言われる黒戸尾根からの甲斐駒ヶ岳登頂と決めて計画を進めてきたが、雨と風のなかでは楽しく安全な登山は望めそうにない。次の機会を伺うことにしよう。

 

ということで、今は還暦のお祝いとして子供たちに無理やり買わせたCASIOプロトレックの使い方を勉強中である。

f:id:arakabu625:20210813103420j:image

 

☀️☂️2021.8.7 🏢

どこかのジジイが、若き女性アスリートの汗と涙の結晶である金メダルを細菌メダルに変えてしまった。

 

あれはひどい。さすがにあの事件は俺のようなオヤジ世代でも吐き気がしてくる。歯形は付いていないというのがせめてもの救いか。

 

あの一件で、彼女は多くの人に「おめでとう。良かったね!」と声を掛けられるところから一転、「大変だったね。大丈夫?」と声を掛けられる羽目になってしまった。いやはや、なんとも。

 

☀️2021.8.3 🚃💨

夏真っ盛り、オリンピック真っ最中のなか、昨日まで二泊三日で北アルプスの白馬岳(2,932m)に行ってきた。

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久しぶりの北アルプス、久しぶりの2,900m峰、久しぶりの雲の上の稜線歩き、久しぶりの仲間との山登り。

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やはり、山の上は特別な場所だった。

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☂️2021.5.27 🚃

テレビやネットのニュースにはあまり取り上げられてないような気がするが、昨日の朝日新聞の社説で東京オリンピック開催に反対する旨の主張がなされていた。社説の標題は、

「中止の決断を首相に求める!」

と、いささか激しい。

 

しかし、ガースーにはそんなつもりはさらさらないようだ。なんせ、「人類がコロナに打ち克った証としての東京オリンピック」を標榜するくらいだから。今のこの状態を「コロナに打ち克った」と感じている日本国民はただの一人もいないだろうに。ガースーよ。

f:id:arakabu625:20210527085428j:image

 

☀️2021.5.23 ⛰️

f:id:arakabu625:20210523093718j:image(めちゃいい天気になった)

昨日から縦走部の連中と奥秩父にキャンプに来ている。昨日はこの写真の後ろに見えている瑞牆山日本百名山)に登った。今日はこれから金峰山(これまた百名山)に登る予定である。

 

☂️2021.5.19 🚃💨

梅雨の季節を待っていたかのように、路地のアジサイが小さな花をつけ始めた。花びらのように見えるあれは実はガクなのだ、という話を遥か昔の恋人にしたことがあるが、あれは本当のことだったんだろうか(それくらいググれって話だけど😅)。

 

我が家の花壇のアジサイも薄い青紫色をまとい始めた。梅雨は蒸し暑くて嫌だが、アジサイのようにこの季節を待っている生き物も(もしかしたら人も)たくさんいるんだろう。

f:id:arakabu625:20210519082346j:image(我が家のガクアジサイ

 

☁️2021.5.16 🏠️

先日、妻から「あなた、キムチ作りを趣味に加えてみたら?」と言われた。我が家ではキムチをよく食べるのだが(主に納豆のトッピングとして)、それはスーパーで添加物の入ってないキムチを探すのに疲れた妻がポロッと発した一言だった。

 

いつもなら聞き流す類いの話だが、なぜかその時は(ふむ、面白いかも)と思ってしまった。すぐに作り方を調べたら、新大久保辺りの韓国食材店に行かないと買えないような調味料がいくつかあったので、その日のうちにネットで発注。これは俺の行動力というよりはネットの力であろう。便利な世の中になったものである。

 

クール宅急便で届いたキムチ用の材料たちがこれだ。

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韓国産の唐辛子粉、イワシのエキス、アミの塩辛である。後で気がついたが、キムチ作りのレシピは千差万別だ。見るレシピ見るレシピすべて違う。作り方も材料も違う。そこで俺は、とある韓国出身の美人料理研究家のキムさんにすべてをゆだねることにした。→こちら🇰🇷

(キムさんの作り方は白菜の下ごしらえに一晩かけるものなので、急いでいる人にはお勧めしない。)

 

そして、できたのがこれ。

f:id:arakabu625:20210516155901j:image

2日ほど冷蔵庫で熟成させたら出来上がりである。

 

☁️2021.5.13 🚃💨

f:id:arakabu625:20210513084747j:image

今朝、北浦和駅の構内でエスカレーターに乗ったら、視界の上のほうを「スッ」となにかが横切った。(ん?)と顔を上げたら、ツバメだった。一羽は外へ飛び出していき、もう一羽が鉄骨の上から身を乗り出して盛んにくちばしを使っている。鉄骨には消ゴムのカスを集めたような小さな巣のかけらができ始めていた。

 

位置的にはエスカレーターと階段の間くらいの頭上になる。こんな場所に大丈夫だろうか?これからヒナがかえったりするとフンの落とし物も気になるが、その前にこの巣は撤去されないかが気になる。しばらく様子を観察してみよう。(今日帰りに写真撮っておきます)

 

※追記

帰りに撮った。ツバメは居なかったが、巣作りはだいぶ進んだようである。
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☀️2021.5.12 🍔🍟

初夏を迎え、今おじさん(自分のことです)が一番「カッコいい!」と思うのは、制服の男子高校生がロードバイク(ドロップハンドルのあれね)に乗っている姿だ。

 

白いシャツの袖をまくり、右足のズボンの裾を無造作にロールアップして、教科書類の荷物はもちろん背中のリュックに突っ込んでいる。バイクはノーブランドのもので構わない(むしろその方が高校生らしい)。ドロップハンドルにこだわりがあるのかないのかわからないが、慣れた操作で車道の左端を走っている。通勤途中の朝、そんな高校生を最近よく見かけるようになった。ロードバイク、流行ってるのかな?

 

週に一、二度は職場に車で通勤しているが、その途上で冒頭のような高校生を目にすることがよくある(郊外の高校だと自転車通学が多いようだ)。その度に(カッコいいなあ。俺もあんな高校生になりたかったなあ)なんて思うのだ。

 

ずいぶん前、息子が高校生の頃に自転車を買い換えるというので、一緒に自転車屋に行ってジャイアントのクロスバイクを勧めたことがあった。当時すでに俺はクロスバイクに乗っていたのだ。しかし、息子は《前カゴが付いてないなんてあり得ない》《タイヤカバーやチェーンカバーが付いてない》などの理由で父の進言を聞き入れなかった。「こんな高い自転車を勧めてくれるお父さんで羨ましいですね~」と言ってくれた自転車屋の店員の言葉だけは嬉しかったのでよく覚えている。

 

女子高校生はさすがにドロップハンドルは見ないが、クロスバイクを颯爽と漕いでいる姿はドロップハンドルの男子高校生よりもさらに多く見かける。髪とスカートをなびかせて、新海誠細田守のアニメ映画にでも出てきそうな元気な女の子。これもなかなかカッコいい。

 

☀️2021.5.9 🏠️

日曜日である。

サンデージャポン(TV)がつまらなかったので家の外に出たら、ビックリする事件が起きた。建築中の隣の家のブルーシートの陰から大きなアライグマが出てきて、俺の目の前を横切ったのだ。

 

(えっ?えっ?)

お恥ずかしながら、心臓がバクバクになった。アライグマはそのまま人一人が通れるくらいの細い路地に消えたので、あとを追ってみた。路地をそっと覗くと、そのアライグマは立ち止まって俺をじっと見ている。まあまあ怖い。そっとスマホのカメラを立ち上げて写真を撮った。

f:id:arakabu625:20210509114334j:image(カシャッ📷️)

f:id:arakabu625:20210509114925j:image(ズーム!なんか威嚇してるっぽい)

 

しばらくすると、アライグマは向かって左の塀をよじ登り始め、人家に入っていった。俺はすかさずその家の表側に移動する。三軒並んだ家の隙間を恐る恐る覗きながら進むと、一番奥の家の隙間から奴が出てきた。その家の玄関の前で再び対峙する俺とアライグマ。しばらくにらみ合いの時間があり、奴はまた人家の隙間に消えていった。(ふぅ~💦)この間、俺の心臓はずっとバクバクだったのは言うまでもない。

 

アライグマは人に危害を加える恐れのある、れっきとした害獣である。さいたま市のホームページを調べたら、警察に連絡をとあったので、浦和警察署に連絡を入れた。10分後くらいに駆けつけてきたのは、機動隊っぽい服装(よくわからないが普通の警察官風ではなかった)の男女で、俺のスマホの画像を確認して写真を撮っていた。そして、「これから付近を捜索してみます。今度見つけたときは110番してください」と言われ、「わかりました。ちなみに捜索の結果の報告は要りませんので」と俺は応えた。

 

これにて今朝の騒動の話は終わりだが、アライグマ、近くで向き合うとだいぶ怖いよ。

 

☁️2021.5.8 🚙

ゴールデンウィーク唐松岳が中止になり、縦走部としての次の山行は今月後半の瑞牆山金峰山テント泊である。雪山用に使っているミレーの45Lからテント泊用のグレゴリー65Lに荷物を移しかえるべく、一旦ミレーを空っぽにした。

 

どのリュックでも、背中側の一番奥に押し込んでいる非常食のチョコレート類と両ひざ用のサポーターを最後に取り出す。幸いなことに、両方ともこれまでの山行では一度も出番がない装備だ。いつもならそのまま移しかえるだけなのだが、今回はふと気になって非常食の賞味期限を確認した。そうしたら軒並み一年以上過ぎていた(予想通り)。

f:id:arakabu625:20210508171642j:image

 

ガーナチョコレートにチロルチョコレートにスニッカーズ、それと飴ちゃん。いつも俺の背中のあたりで見守ってくれてたんだね、有難うございました。

 

☂️2021.5.7 🚃💨

f:id:arakabu625:20210507175926j:image

金曜日の仕事帰りの電車の中である。コロナ前であれば大抵飲んでいたので、このまま金曜日の夜が過ぎていくのがもったいなくてしょうがない。それほど酒豪ではないから、次の日も仕事が控えている平日に飲むことは少なくなって、飲むのはだいたい金曜日だ。その金曜日が更けていく。

 

しかも今思い出したが、今夜は家に誰も居ないんだった。そんな金曜日の夜にまっすぐ帰るなんて、あーもったいない。

 

☁️2021.5.6 🚃💨

ゴールデンウィークが明けた。

今日は暑くなるとは聞いていたが、少し不安だったので綿シャツの上から薄いパーカーを羽織って家を出た。

 

北浦和の駅に着いたらもう暑くて後悔したが、そういえばサラリーマン時代は毎年ゴールデンウィーク明けからクールビズがスタートで、ネクタイを外しジャケットを脱いでたなぁと思い出した。

f:id:arakabu625:20210506082239j:image(暑い~💦 🚃💨)

 

☁️2021.5.5 🏠️

ゴールデンウィーク5日目、最終日である。

昨日の午後、ゴールデンウィーク最大の懸案事項だった表の木の剪定をした。木はエレガンテシマというコニファーだ。毎年この時期と秋にやっている。

f:id:arakabu625:20210505111106j:image(剪定前の様子)

 

このエレガンテシマ、引っ越してきた翌年に植えたから、もう12年くらいになる。二本植えて、俺はこっそりとこの木の成長を二人の子供の成長になぞらえてきた。(左がユースケ、右がリサだな。二人とも大きくなれよ!)なんて感じで擬人化してしまったものだから、剪定をする(=成長の芽を摘む)ことが恐くてできなくなってしまった。なんともバカな話だ。

 

そんな期間が6、7年あったろうか。そのうち、毎年ガンガン伸びていく木を見て、違う意味で恐くなってきた。(まずい、このままでは手の施しようがなくなるぞ…)すでに手持ちの脚立では全然手の届かないほど大きく育っていたエレガンテシマ。ついに剪定を決心し、脚立も買い直して、以降は毎年バッサバッサと切りまくっている。子供たちはといえば、グレもせず家出もせずにすくすくと育ってくれたので、良かった良かった。

f:id:arakabu625:20210505113642j:image(バッサバッサと切り落とす)

 

二本のエレガンテシマは、剪定を繰り返すうちにまるで一本の木のようになった。(兄妹仲良くてよろしい)と、その樹形にも満足な俺である。

 

今日はこどもの日だ。

f:id:arakabu625:20210505114537j:image(完了!)

 

☀️2021.5.3 🏠️

f:id:arakabu625:20210503091329j:image

ゴールデンウィーク3日目である。

恐る恐る書くが、もう東京オリンピックは中止でよくないか?根拠はないが、今日本で国民投票をやったら「中止にすべき」55%、「どちらかといえば中止にしたほうがよい」28%で、計83%くらいの反対票が入るんじゃなかろうか。あなたの周りもそんな空気感じゃないですか?

 

理由は一にも二にもコロナだ。ヨーロッパではつい最近までロックダウンしてた都市がいくつかあったと思うし、インドなんか今も1日で40万人の感染者が出てるじゃないか。現地の選手はトレーニングどころじゃないだろう。そんな状態で公平な闘いができるわけないし、これで日本が金メダルラッシュになったりしたらどうするつもりか。それで喜ぶほど日本人は馬鹿じゃない。

 

かつてヒトラー政権が国威発揚の場としたベルリンオリンピックとはまた別の意味で、後々まで語られてしまう恥ずかしいオリンピックになりはしないかと心配だ。その日本だって再び緊急事態宣言だぞ。

 

日本オリンピック委員会日本医師会に500人の看護士の派遣を要請したというニュースが少し前に流れたが、すぐさま看護士の団体から「派遣やだ、オリンピック中止にして欲しい!」という声が上がったと聞く。もっともだと思う。一部の政治家やスポンサーのために、なぜ医療関係者が犠牲にならなければならないのか?そう思うのは当然だと思う。

 

俺が最も懸念しているのは、このまま開催されてしまえば、間違いなくテレビの前では熱狂・興奮して盛り上がってしまうだろうということだ。人間なんてそんなものだ。だからこそ政治が冷静に判断をして、国民を正しい方向に導くべきなのだ。なのに、今政治家やオリンピック委員会は逆のことを考えているとしか思えない。つまり、「国民なんて馬鹿だから、なんやかや言っても、始まっちゃえば盛り上がって、オリンピック開催して良かったねってなるに決まってる。あいつら(国民)なんてそんなもんだよ」と。

 

東京オリンピックパラリンピックに関する議論を、もうそろそろしっかりとするべき時期にきている」と、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長が声を上げた。去年からコロナ関係で医療の専門家をテレビで沢山見かけるようになったが、この尾身会長から受ける誠実さは群を抜いているように感じるし、このような人が声を上げたのは大きい。

f:id:arakabu625:20210503100535j:image(尾身会長)

 

尾身会長の発言をきっかけに、国を挙げて現実的な議論を行い、正しい判断をして欲しいものだ。もう、ガースーじゃ駄目だろう。

 

☀️2021.5.2 🚴💨

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ゴールデンウィーク2日目である。

昨日の激しい雨から一転、浦和の空は気持ちよく晴れていたので、自転車に空気を入れ直して外に出た。

 

いつもとは違うルートを開拓しながら15kmほど走ったところで少し腰が痛くなった。道路沿いに藤棚のベンチを見つけたので、ただいま休憩中である。

 

花が終わり、葉が生い茂っている藤棚の下で友人にメールを入れ、このブログを更新していたら体が冷えてきた。

 

さて、もうひとっ走りするか。

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☁️2021.5.1 🏠️

ゴールデンウィーク初日である。本来ならば我々縦走部は今日北アルプスへ向かい、山小屋泊まりで明日唐松岳に登る予定だった。

 

しかし、日本列島は低気圧の影響でこの二日間はどこもかしこも悪天候。山小屋のある所まで上がる白馬のゴンドラが強風で運行停止も懸念されるに至り、昨日急きょ中止の判断を下した。俺は今回の山行に向けて、グリベルのセミワンタッチの12本爪とシートゥサミットのインナーシーツを購入していたが、残念だ。

 

そもそもコロナによる再びの緊急事態宣言やまん延防止策が実施されている中で、お前は何をやってるのかとご叱責を受けてしまいそうだが…。妻からも今回の山行については再考を求められていたが、「山に密はないよ。通勤電車に比べたら、よっぽど山の方が安全だ」と昨日まで言い訳を並べ立てていた。

 

言い訳というか、確信があった。毎日の密な通勤電車と、施設の利用者で密にならざるを得ない職場に比べたら、山登りは遥かに安全な場所だと。むしろ山は避難場所だと。(やっぱり言い訳か?)

 

ああ、久しぶりに北アルプス行きたかったなー😢

f:id:arakabu625:20210501104728j:image(荷をほどき始めたリュック)

 

☀️2021.4.30 🚃💨

今の季節の服装は冬から夏まで色々あって面白い。今朝も、駅に向かう人混みの中で俺を追い越していった若者が、まあまあ厚手のダウンジャケットを着ていて驚いた。朝家を出るときはまだ少しヒンヤリするからねー。

 

電車の中には、半袖のTシャツを着るオッサンも見つけた。今日の最高気温は25℃の予報だからねー。

f:id:arakabu625:20210430122046j:image東武スカイツリーライン

 

俺はといえば、長袖のオックスフォードシャツ一枚だけじゃ少し寒いかなと思い、オーバーサイズのコットンベストを重ねた。冷えるとお腹壊すからねー。

 

浦和駅から乗ってきた同い歳くらいのおじさんがフリースを着ていた。パタゴニアのテクニカルフリース・R2だ。おじさんは少し不機嫌そうだった。さすがに暑くなったんだろう😅

 

☂️2021.4.29 🏠️

ノースポールの落とし種が今年も咲いた。去年は家の前の道路、アスファルトの裂け目に咲いたが、今年はその道路と花壇の間の砂利のすきまに咲いていた。

 

犬にオシッコかけられませんように。

f:id:arakabu625:20210429093335j:image

 

☀️2021.4.28 🍔🍟

この独り言欄の日付の横に絵文字がついているが、あれはこのブログをどこで書いているかを表している。

 

🏠️は家、🚃💨は通勤電車の中、🏢は会社(以前は時々あった)。そして、これは🍔🍟マクドナルドである。最近この絵文字がチラホラ出てくるようになった。出勤前、職場近くの小さなマックでほぼ毎日100円コーヒーを飲んでいるが、その時にブログを更新することが増えたのだ。

 

俺が毎朝早めに職場近くまで来ているらしいことに気づいた所長が事務所の合鍵を渡してくれたが、朝は断然マックの方がいい。先日の朝なんぞは、一度事務所の鍵を開けてトイレ(大)を使い、また施錠してマックに行ったほどだ。

 

毎日決まった時間に行くものだから、マックの店員さんも俺のことを覚えてくれていて、その店員さんがオーダーを受けてくれたときは(ほぼ毎日その店員さんだ)、「お席までお持ちしますよ」と、頼んだコーヒーを席まで届けてくれるのもちょっと嬉しい。100円で過ごす、朝のひととき。

 

今朝もそのマックにて。

f:id:arakabu625:20210428230011j:image(🍔🍟)

 

☀️2021.4.27 ⛲

埼玉のとある地方都市の市役所の横、川縁に設えられているウッドデッキで毎週火曜日に露店を出している。俺が勤める施設の利用者の販売実習だ。売っているものは主に見沼田んぼでとれた野菜や米。最近は完売が続いているので嬉しい。

 

今日もいい天気である。

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☀️2021.4.26 🚃💨

最近うっかりの忘れ物が多くなった気がする。

 

この土日も早朝にロードバイクで出かけたが、土曜日は走りはじめて暫くして「あれっ?マスクするの忘れた」となった。ずっと自転車こいでるし、まあいいかとそのまま走り続けた。

 

日曜日は10キロほど走ったあとに「あれっ?俺もしかしてメガネしてない?」すぐには確信が持てなかったが、顔を触ったらやっぱりしてなかった。

 

さらに、帰宅してから防風グローブを休憩したベンチに忘れてきたことに気がついた。(またか…)スマホを触るのにグローブを外してそのままベンチに置きっぱなしだ。この前もやったばかりである。

 

(やれやれ、俺大丈夫か?)と少し心配になる。自宅から2キロほど離れた遊歩道沿いのベンチまで自転車で戻るのが億劫に感じて、車で取りに戻った。やれやれ、俺大丈夫か?

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(この写真を撮るためにグローブを外した)

 

☁️2021.4.25 🏠️

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かつてのマラソン&ゴルフ仲間が今日誕生日を迎えた。身近な同級生では還暦一番乗りである。同期入社の同い歳だった彼女は、20代でさっさと転職したバイタリティーあふれる女性だった。久しぶりにおめでとうのメールを入れたら、『これで人生の折り返し地点、あと60年頑張ります!』とのこと。さすがである。俺も見習おう。

 

🌙2021.4.23 🚃💨

(一昨日の続き)

何事が起きたのか一瞬わからなかったが、一本釣りに掛かったカツオのようにグイグイ引かれる鞄の先で、ピンと張られた白いコードを力任せに引っ張る漁師、いや違う、若い女性を見つけてやっと状況が飲み込めた。その間、多分1~2秒ほど。

 

(おいおい、いい加減にしろよ。なんて迷惑な)と思いながら、かろうじて電車内に踏ん張っていた俺は、その漁師いや若い女性の顔を見てビックリした。その表情には《おじさんごめんなさい!》とか《やだ、私ったらなんてことしちゃったの!》とか《困っちゃったわ、どうしよう》的な俺に迷惑をかけて申し訳ないという気持ちを微塵も感じさせない。それどころか、その女性はこの世のものとは思えないような怖い顔で俺をにらみつけ、《こら、オヤジてめえ、なにやってくれてんだよ!コード離せよ!》という声が聞こえてきそうなほどの憎悪に満ちた顔を俺に向けていた。

 

今思い出しても身の毛がよだつ。俺は間違いなく被害者のはずで、その女性は加害者のはずなのに、それは一瞬(えっ?俺なんか悪いことしたっけ?)と思ってしまうほどだったのだ。

 

トラウマである。あれ以来俺は若い女性が怖くなった。そうして積もり積もったものが一昨日に緊急提言した法案なのである。このままでは、歩きスマホの輩にぶつかってスマホが落ちて壊れたら、完全にオヤジが悪者になってしまうであろう。「てめえコラ、糞オヤジ、あたいのスマホをどうしてくれる!」と恫喝されたり、「ギャーッ!このオヤジがぶつかってきて、あたいのスマホが壊れた~!!」と人混みのなかで叫ばれてしまうのだ。そして俺はとんでもないオヤジだなと、群衆に睨まれるのである。

 

ああ、一刻も早くあの法案を通さなくては!

f:id:arakabu625:20210424072538j:imageスマホゾンビに襲われる~💦)

 

🌙2021.4.22 🏠️

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朝の通勤電車のなかで昨日の話の続きを書こうとしていたら、乗換駅で定期券を落としたことに気がついた。ない、ない。どこを探してもない。ポケットにない。何度まさぐってもないものはない。

 

改札前でそれに気づき、人波をかき分けるようにホームへの階段を上がった。足元に落ちてないか見ながら。ホームの下、線路の方も覗いてみた。だが、なかった。

 

落としたのは定期券付きビュースイカ。久しぶりに味わう絶望感。(なにやってんだよ、俺…)再び改札まで戻り駅員に落としたことを伝える。「どちらからですか?」と駅員に聞かれ、「北浦和からです」と答えたら、「えーと、310円になります」と無表情に言われた。

 

☀️2021.4.21 🍔🍟

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緊急に提言したい。

《駅など人が多い場所でスマホを見ながら歩いているやつ、もしくはヘッドフォンで音楽を聴きながら歩いているやつにぶつかって、そいつが手にしていたスマホが地面や線路に落ちて壊れてもこっちは罪に問われない》

という法律を今国会で成立させて欲しい。

 

さらに、

《ヘッドフォンをつけてスマホを見ながら歩いているやつは、車や自転車にはねられて死んだとしても、車や自転車のドライバーは罪に問われない》

という追加条項も入れてもらいたい。

f:id:arakabu625:20210421090056j:image

 

幸い俺はまだ上記のような被害に遭ったことはないが(一般的には加害者と言われそうだが、間違いなく被害者である)、一度こんなことがあった。まだ有線タイプのヘッドフォンが主流だった頃の話だが、俺はそこそこ混んでいる電車の出口付近で吊革に掴まっていた。駅に電車が停まり、ドッと人が吐き出されていく。すると、いきなり俺は手にさげていた鞄を出口方向に強く引っ張られた。

 

(なになに!?)と鞄が引っ張られる先を見ると、電車を降りたところで若い女性が何かを必死に引っ張っている。それはいつの間にか俺の鞄に絡まっていたヘッドフォンのコードだった。

 

(続く)

 

☀️2021.4.20 🚃💨

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同意してもらえるかは怪しいが、最近美人が増えた気がする。電車の中や人混みなどで見かける女性がやたら綺麗に見える、俺だけか?

 

これはもちろんコロナ禍によってみんなが装着するようになった、あのマスクのせいだ。脳が、マスクに隠された部分を自分の理想の形にイメージしてしまうらしいから(みんなも聞いたことがあるだろう)。きっとそれに違いない。

 

キリッとした涼やかな目元、少しタレ目の愛らしい目元、クリクリッとした可愛い目元。どんな目元が俺の前に来ようとも、瞬時にその目元に似合った鼻と口と輪郭を脳内で造形してしまうのである。凄いな、俺。

 

ということは、女性からみた男性もそうなのだろうか。やっぱりイケメンが増えたのだろうか。

 

☀️2021.4.19 🍔🍟

『いつになったら山登りの話が出てくるんだ。これ山のブログだろ?』とお怒りの諸兄、もう少々お待ちいただきたい。

 

実は昨日泊まりがけで谷川岳に行ってきた。さすが日本有数の豪雪地帯だけあって、登山口となる天神平の積雪量はまだ120センチもあった。全国的に春の嵐が吹き荒れたこの土日だったが、果たしてどんな山行となったのやら。乞うご期待である。

 

近日中にアップします。

f:id:arakabu625:20210419084813j:image(吹雪のなかを下山中)

 

🌙2021.4.16 🏠️

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ちょっとご披露が遅れたが、この写真は今週13日(火)のスポーツ新聞5誌だ。通勤途中のコンビニで手当たり次第に買い漁った。まったく我ながらアホである。

 

そのまま職場に置き忘れていて、重いし、今日やっと我が家に持って帰った。職場はゴルフとは無縁の女性ばかりなので、この新聞の束を見せても『ゴルフ?マスターズ?』と歯牙にもかけてもらえない。とても寂しかったので、この場を借りてご披露させていただいた次第😅

 

家族に見せたら多分声に出して「馬鹿じゃないの」と言われそうなので、二度と陽の目を見ることはないかもしれない新聞たちである。しかし、やっぱり言いたい。

「松山、ありがとう!」

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🌙2021.4.15 🏠️

f:id:arakabu625:20210415225818j:image(卒業アルバムより)

俺たち縦走部は高校の同級生の集まりだが、その同級生の一人が知らないうちに北海道で酪農家になっていた。日高山脈の麓で放し飼いの牛と一緒に暮らしているらしい。色々な場所で、色々な人生があるものだ。

f:id:arakabu625:20210416103522j:image(宮地牧場の放し飼いの牛たち)

 

九州は福岡の片田舎で生まれ育ち、高校で初めて出会った俺たちは、日本の(もしかしたら世界の)各地に散らばって40年を超える歳月を生きてきた。そして、それぞれの場所で、みんなもうすぐ還暦を迎えるんだね。

 

さて、件の酪農家だが、なにやら美味しそうなバターやチーズを作っているらしいのでご紹介しよう。北の大地で頑張っている同級生に、心からのエールを送りたい。

こちら🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐄🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐂🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐄🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐂🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐄🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐂🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐮🐄

 

☂️2021.4.14 🍔🍟

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先日、久しぶりに都内へ出たときのこと。ターミナル駅で乗り換えのためにウロウロしていたら、平日だからだろう、スーツを着たサラリーマンが沢山いた。大半がまだネクタイを締めている。

 

うつむき加減で足早に改札へ向かう若いサラリーマン。上司とおぼしき人に身振り手振りで盛んに話しかけながら階段を降りてくる中年サラリーマン。雑踏の中で立ち止まり、スマホを耳に当てて何事かをまくし立てているサラリーマン。

 

みんな、かつての俺だ。(ああ、俺はこの世界から本当に卒業したんだなぁ)と、一瞬だが胸に去来するものがあった。

 

☁️2021.4.13 🍔🍟

詳しい内容は知らないが、今アメリカではアジア人に対する人種差別が激化しているという。その前には黒人差別の根深さ(BLACK LIVES MATTER運動)も我々は知ったし、これも自国第一主義を掲げた前トランプ大統領時代の負の遺産かもしれない。皮肉なのは、白人に差別を受けている黒人が今度は我々アジア人を差別していることだ。なんだか悲しくてやるせない。

 

で、今回の松山の快挙、アジア人初のマスターズ優勝である。舞台となったオーガスタナショナルゴルフクラブアメリカ南部、ジョージア州アトランタにある。かの《風と共に去りぬ》の舞台にもなった同地は、白人主義の根強い保守的な土地柄だという印象だ(事実はよく知らないが)。

 

松山のマスターズ制覇が、そんなアメリカのアジア人差別の広がりに対してどんな波紋を生じさせるのか、それとも何も変わらないのか。少し興味を持って眺めている。

 

☀️2021.4.12 🚃💨

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今から30分ほど前、松山英樹選手がマスターズゴルフトーナメントで悲願の優勝を果たした。ついについにの優勝だ。まさかねえ、まさかこんな日が来るとはねえ。

 

実況中継のアナウンサーも、解説の中嶋常幸も泣いていた。もちろん俺もテレビの前で目頭が熱くなった。今日は3時過ぎに起きて、スタートホールから全部生で観戦。その甲斐があったというものである。

 

言うまでもなく日本人初、そしてアジア人初の快挙だ。世界で最も権威ある大会、ゴルフの祭典マスターズ。その世界中のゴルファーが憧れるマスターズで、まさか日本人が優勝するとは。

 

俺は昨日の3日目が終わった時点で、ゴルフ仲間に『3日目を終えて単独トップ。まさかこんな日が来るとはね。幸せです』とメールを入れたほどだった。今から30年以上前にゴルフを始めた頃から、18番ホールのグリーン上でよく『さあ、これを入れれば日本人初のマスターズ優勝です!』と自分で実況しながらパットのアドレスに入ったものだった。

 

実況のアナウンサーが『松山選手、おめでとう!』と同じくらい『ありがとう!』と言っていたが、その気持ちはよーくわかる。マスターズ優勝とは、それくらい我々日本人の夢だったのだ。

 

☀️2021.4.11 🏠️

いつもいつもで恐縮だが、今日も見沼田んぼを走った🚴💨

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老夫婦が橋の上で、欄干にもたれながら満開の菜の花を見下ろしていた。

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☀️2021.4.9 🚃💨

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今朝の通勤電車で、乗降ドアの上にある液晶パネルをボーッと見ていたら、面白いクイズがあったのでシェアしたい。

 

《クローバー🍀は江戸時代に海外から日本に入ってきました。さて、なんのためだったでしょうか?》

 

(これはカンタン。薬だな、薬。どうせ元々は薬草だったんだろう。)なんて思いながら吊革に掴まっていたら、答えは意外にも《梱包用の緩衝材》だった。《江戸時代にオランダから輸入されたガラス製品の緩衝材として、クローバーが使われていたのです》とのこと。(へぇ、昔は草が緩衝材だったのか)と驚いたが、次に出てきた説明画面を読んで(あっ!)と思いきり腑に落ちた。

 

《クローバーは白い花が咲くことから白詰草とも呼ばれます》

 

そうか、そうだった。シロツメクサ白詰草。白い詰草だったんだ。

 

というお話。

 

☀️2021.4.8 🍔🍟

昨日の夜もロードバイクで出かけた。

 

夕食のビールをグッと我慢し、熱いお茶を淹れる。録画してあった春の新ドラマ(昨夜はイチケイノカラスを観た。面白かった)を皆で観ながら夕食を済ませ、ドラマが終わったらまだ時間は夜の8時半。「帰ってくるまでに二人とも風呂を済ませといてね」と妻にいつものお願いをしたあと、自転車を抱えて家を出た。最後のお願いが大事なのである。女二人の風呂はとてつもなく長いのだ。

 

県道65号(通称浦高通り)を2kmも下れば見沼田んぼの入口に着く。俺のホームコースだ。ところで、このブログにたびたび登場する見沼田んぼだが、以下にさいたま市のホームページの紹介文を再掲するので、ご興味のあるかたはご一読のほど。

見沼たんぼは、東京都心から20~30km圏内に位置しており、約1260haという広大な面積を持つ、首都近郊における貴重な大規模緑地空間です。
さいたま新都心駅や大宮駅などの主要駅から2~3kmという近さにありながら、たんぼや畑、雑木林、河川や見沼代用水によってつくられる田園風景と、 生きものを育む豊かな自然が現在も残されています。
この地域の歴史はとても古く、独特の文化・伝統が継承されていることも特徴の一つです。
首都近郊において、美しい風景と古い歴史を残し、様々な見所がある見沼たんぼは、多くの人を魅了し、親しまれています。

さいたま市HPより)

新都心と大宮のビル群が見渡せる真っ暗な農道に自転車を停めて、ライトを消す。青く光るスーパーアリーナを真ん中に据えたいつもの構図で写真を一枚撮った。

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10時頃に帰宅してトイレに入っていると、最近自室に籠り気味の俺に聞こえるような大声を出すのに疲れたらしい妻から《お風呂あがりました》とLINEが入ってきた。

 

☀️2021.4.7 🍔🍟

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昨日はスッゴく寒かった。さらに運の悪いことに昨日俺は露店で野菜を売ったり、お寺に行ったり(何やってんだ俺は)と外にいる時間が長かったので、余計に寒さが身にしみた。

 

朝起きたときに(ちょっと冷えるな)と思ってテレビの天気予報を確認したら、めざましテレビのお天気お姉さんの華也ちゃんが『今日はよく晴れてポカポカになりますよ~🎵』と言っていたのを信じて、綿シャツに薄いジャケットを羽織っただけで出掛けた。そのおかげで一日中寒さに震えることとなったのだ。

 

そうしたら、今朝のテレビで華也ちゃんが『昨日は嘘ついちゃってごめんなさい!』と泣き真似しながら謝ってくれたので、許すことにした🤤(なんのこっちゃ)

 

🌙2021.4.6 🏠️

もう夜の11時を回った。この『今日の独り言』欄をこれからは毎日更新するぞと頑張ってみたが、昨日で息が切れた。それでも8日続いたかな。明日からまた頑張ろう。

 

☁️2021.4.5 🍔🍟

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脚本家・倉本聰の名前を初めて知ったのは『前略おふくろ様』というテレビドラマだ。年代を調べてみたら、自分が中学から高校にかけての時期に放映されていたようだ。海ちゃん役の桃井かおりが大好きだった。

 

その倉本聰の代表作のひとつである『北の国から』で主演した田中邦衛が先日亡くなった。田中が演じた五郎役の俳優には、当初5人の候補がいたという。そんな裏話を倉本聰がテレビで語っていた。その5人とは、高倉健藤竜也中村雅俊西田敏行、そして田中邦衛である。

 

誰が五郎役をやっていてもドラマは成功しただろうが、なんとなく田中邦衛で良かったなぁと思った。

 

☁️2021.4.4 🏠️

f:id:arakabu625:20210404094454j:image(芝川沿いの菜の花)

昨日と今日の両日、早朝の見沼田んぼロードバイクで駆けた。

 

ひんやりとした朝の空気を頬に感じながらヘッドライトとテールライトを点灯し、ガーミンのサイコンに電源を入れる。そうして自転車に跨がり、ゆっくりと漕ぎ出していく。いつものルーチンだ。

 

見沼田んぼの桜は見頃を終え、今はあちらこちらで菜の花が咲き乱れている。冒頭の写真は芝川にかかる橋の上から撮った菜の花だ。まっすぐ延びる黄色に彩られた土手の先には、新都心のスーパーアリーナと高層ビルが霞んで見えた。

 


f:id:arakabu625:20210404100525j:image

遊歩道にあるベンチで一休み。散歩やジョギングをしている老若男女が時おり横を通り過ぎていく。よし、俺ももうひとっ走りするかと再び走り始めたが、しばらくして右手の防風グローブをさっきのベンチに置き忘れたことに気が付いた。

 

これまでたくさんの山で俺と一緒だったモンベルのグローブ。カラスが咥えていってなければいいが、もしも無かったら悲しいな、なんて思いながら戻ったら、あった。ところが、ベンチにポイと投げていたはずのグローブは、遊歩道側の一番目立つ手すりの上にチョコンと置かれているではないか。それはまるで「忘れ物ですよ」と優しく語りかける誰かの声までが聞こえてきそうなほど、心遣いに溢れているように感じた。

f:id:arakabu625:20210404102454j:image(置かれていたグローブ)

 

(青いグローブはあなたのお陰で無事に持ち主のもとに戻りました、と伝えよう)と思い立ち、グローブをはめて遊歩道を走ってみた。(この人かな?それともあの子供連れかな?)などと想像を膨らませながら、俺は散歩している人達をゆっくりと追い越していった。

 

そんな思いがけない出来事に心が温まった日曜日の早朝。やはり早起きは三文の得だった、なんてね。

 

☁️2021.4.3 🏠️

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今日の朝日新聞1面に二人の方の訃報が載っていた。青色LEDを開発してノーベル物理学賞を受賞した赤崎勇さんと、『北の国から』の俳優田中邦衛さんだ。

 

その朝日新聞をぼんやりめくっていたら、終わりに近い30面にひっそりともう一人の訃報が掲載されているのを見つけて「あっ」と小さく声が出た。その人の名は沢村忠さん。そう、『キックの鬼』の沢村忠だ。小学生だった俺の、テレビの中のヒーロー。必殺技はロープに追い込んでからの真空跳び膝蹴り!

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ご冥福をお祈り致します。

 

☀️2021.4.2 🚃💨

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(昨日の続き)

娘がトイレに立った隙に、妻へ「○○は一人暮らし考えてるの?何で俺に教えてくれなかったんだよ!」とクレームをつけたら、

「あなたも○○がいつもボンビーガール観てたの知ってるでしょ。ずっと考えてたんじゃない?私だってちゃんと話してもらったのさっきなんだから」と妻も困惑気味に言った。

 

(ボンビーガールって、お前…)

それで察せよというのか妻よ。いやだ、俺も仲間に入れてくれ~と、その後その話の輪に無理やり入り込んだのだった。

 

翌日、職場の女性職員にこの話をしたら「親が反対するなんてあり得ない」と冷たく言われた。いや、別に反対はしてないんだけど、心の整理は少し必要かと…。

 

☀️2021.4.1 🚃💨

同居している娘(たしか24歳)が一人暮らしを計画している。俺はそのことを今週になって知った。リビングで彼女がA4にプリントされた物件情報を手にしているのに気がついて、俺は激しく動揺した。

 

(ああ、ついにこの日がやって来たか)とすぐに観念したのだが、俺の目の前で物件情報の紙を見ながら、娘とあーでもないこーでもないと話している妻に腹が立ってきた。(お前、俺に一言くらい教えておいてくれてもいいじゃねーか!)

 

  まだ続きます(出勤中なもんで😅)

 

☀️2021.3.31 🏠️

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冒頭の写真を見て、「今日もまた桜の話か」と思われた方は間違っている。一見すると今を盛りとする満開の桜のようだが、これは枯れ木についた霧氷だ。

 

縦走部としての活動を始めてまもなくの2018年3月、俺たちは丹沢山日本百名山)の山頂に建つ『みやま山荘』という山小屋に泊まった。ちかちゃん以外は初めての山小屋泊。そこを早朝に出発して塔ノ岳に戻る途中の稜線で出会った景色がこれである。

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日が高くなれば解けて消えゆく霧氷に彩られた氷の桜。山に泊まらなければ見ることはできないこの景色に俺たちは息を飲んだ。

 

「すごいね」

「うん、すごい」

 

このあといろんな山で呟いたこの言葉を初めて発したのがこの時だったかもしれない。

f:id:arakabu625:20210331194929j:image(満開の山桜のようだ)

 

☁️2021.3.30 🍔🍟

また桜の話。

今朝出勤の途中で満開の桜の幼木を見かけた。新しそうな舗道に植栽されている、よく目にする光景。一定間隔で植えられているその桜はどれもまだ樹高3m足らずだが、見事に満開(車だったので写真がない。ごめんなさい)。それは、まるで祭りやイベントなどでよく見かける造花のようだった。本物のような造花というのはよくあるが、造花のような本物というのは面白い。葉っぱがなくて、花だけがこれでもかと咲き乱れているある種の風情のなさがそう見せるのかもしれない。やっぱり桜って凄いなぁ。

 

☀️20:1.3.29 🍔🍟

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急に暖かくなってきたこの土日、いわゆる春の陽気に誘われて再びロードバイクに乗り始めた。なんと5ヶ月ぶり。昨年、秋も深まり始めた頃から今まで、コロナも相まって外で体を動かすことがほとんどなくなっていた。

 

あきらかな運動不足。あまり太る体質ではないが、それでも3kg以上太り、持病の腰痛が悪化した。マラソンが趣味だった頃は走れば走るほど腰痛がひどくなったが、そういえば去年ロードバイクに乗り始めたら腰が軽くなったなぁと思い出したので今回も期待している。

 

ワインレッドのジャイアンTCRに跨がり、見沼田んぼまでひとっ走りしたら、見沼代用水沿いの桜が満開だった。日曜日の早朝はあいにくの曇り空だったが、白い空を背景に咲く桜もなかなかいいものだ。

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走行距離が20kmを過ぎた頃に雨がポツポツとウィンドブレーカーを叩き始めたので、スーパーアリーナまで足をのばす予定を変更して自宅に引き返した。その昨日の雨と風で、桜の花びらはずいぶん落ちてしまっただろうか。

 

☀️2021.3.14 🏠️

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低レベルの英語の話をひとつ。

 

皆さんは「ヴァイラス」という英単語をご存知だろうか。テレビのニュースなどでは最近とってもよく耳にする英単語だ。アルファベット表記にすると「VIRUS」となる。ここまで書けば「あー、なるほど。ウィルスのことね」と気づくだろう。

 

トランプ大統領が「チャイニーズ・ヴァイラス(中国ウィルス)」と連呼していた頃から、(あれっ?なんかウィルスと言ってるように聞こえないな)とは思っていたが、調べもせずに今日まできた。それが今朝観ていた報道番組でもヴァイラスヴァイラスと盛んにネイティブの人がしゃべっているので、スマホで調べたら判明したことだ(お恥ずかしい限り)。

 

・VIRUS

「VI」の発音は明らかに「ヴァイ」であり、「ウィ」でも「ヴィ」でもない。「RUS」も明らかに「ラス」と発音しており、「ルス」とは言ってない(ように聞こえる)。それなのに「ウィルス」という和製英語がここまで幅を利かせているのはなぜだろう?もしかしたらドイツ語由来なのかしら(これ以上調べる気にならない😅)。

 

日本人の英語学習のハードルはいくつかあると思うが、せめて日本語に取り入れるカタカナ表記の英単語はもう少し原音に近い表記に変えた方がいいんじゃないか。英語っぽいイントネーションやアクセントは追々覚えていけば済む。「ウィルス」ではなく「ヴァイラス」、もしくは「バイラス」でもいいじゃん。そうすれば、苦手な英会話への入り口がホンの少し広がるような気がするのだか。

 

今しがた、俺より偏差値の高い大学を出ている妻に「ヴァイラスって英語知ってる?」と聞いてみたら、案の定「知らない」という答えが返ってきた。しかも「これまでにそんな英単語聞いたことがない」とまで言い切った。そこまで力説してもらわなくてもいいけどね。

 

☁️2021.3.5 🚃💨

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今朝、駅に向かって歩いていたときの話。通り沿いのマンションから出てきたサラリーマンの足元を見て驚いた。左右の革靴の色が違っている。左足が黒で、右足は明るめの茶色ではないか。

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(ズーム!)

 

声をかけてあげようかと思ったが、何か理由があるのかもしれないと思い直した。サラリーマンはスマホを見ながらずんずん歩いている。(今日の左右の靴の色違いのコーディネートはどうかな?)ってな感じで足元でも見てくれたら俺も安心するのだが、その気配はない。俺はとりあえず立ち止まって写真を一枚(スンマヘン)。

 

駅はどんどん近づいてくる。そのサラリーマンの5mほど後ろを歩いていた俺は、十数年以上も前のある朝のことを思い出していた。

 

その日の朝、洗面所の鏡を見たら髪の寝癖がひどかった。ドライヤーで直すのも面倒に思った俺は、髪の毛を水で濡らしてキャップ帽をピッチリと被った。しばらく被っておけば寝癖も直るだろうとそのまま着替え、そのまま朝ごはんを食べた。そして、なんとそのまま家を出た。

 

キャップ帽を被っていることを完全に忘れて駅まで歩き、そのまま満員電車に乗り、会社の近くまで来てやっと自分が帽子を被っていることを思い出した。そして、青ざめた。寝癖は完全に直っていた。

 

いい歳をしたオッサンがスーツに身を固めて、頭にはアディダスの白いキャップ。満員電車の中で俺はどんな奴だと思われただろうか。今朝見たサラリーマンは故意なのかうっかりなのかはわからないが、できればうっかりであって欲しいと思う俺であった😁

 

🌙2021.3.1 🏠️

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何を血迷ったか、いわゆる名画というやつを買った。クロード・モネの《印象・日の出》という絵(の複製)だ。

 

印象派》という言葉は耳にしたことがあると思う。1800年代後半のフランスで起きた絵画の一大ムーブメントだ。代表的な画家としては、モネ、ルノアールドガシスレー等々が挙げられる。その《印象派》という名前の由来がこの絵である。

 

1874年のフランスで、とある展覧会が開かれた。それは、当時のフランスの中央美術界に疑問を持った画家たちが独自に開催したものだったが、この《印象・日の出》はその展覧会に出品された絵の中の一枚だ。そして、その展覧会においてこの絵は批評家たちからこっぴどくけなされることになる。「描きかけの壁紙の方がまだましだ」と。

 

小さいときから漫画が好きでよく描いてはいたが、まさか自分がこんなクラシックな絵を買うとは思いもしなかった。あるときから急にモネが、そしてこの絵が気になってきたのだが、理由はよくわからない。絵とはそういう不思議な力があるのかもしれない。

f:id:arakabu625:20210301222718j:image(雛飾りとモネ。合ってないなー)

 

☀️2021.2.28 🏠️

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「同じような質問ばかりじゃないか!」

どこかの国の高齢の総理大臣が、記者会見を開かずに逆ギレしていた姿を週末のニュースでご覧になった方も多いだろう。

 

もしも本当に記者が同じような質問を繰り返すのだとしたら、それはよっぽどいい加減な返答ばかりしてるからだ。答えになっていないから、また同じようなことを質問されてしまうのである。

 

もう、うんざりだ。国民をなめている、馬鹿にしているような政治ばかりしている老害だらけの政党に対して、俺たち国民ができることはネットで文句を書き連ねることだけだろうか。いや、違う。次の選挙はいつだ。

 

☀️2021.2.25 🏠️

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今朝、職場の近くを散歩していたら(仕事である)、梅が満開で驚いた。最近は休日も律儀に外出自粛を貫いていたから、季節の移り変わりの兆しをまったく見過ごしていたようだ。

 

もうすぐ、春ですね。

 

by キャンディーズ

 

☀️2021.2.23 🏠️

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今日は祝日、天皇誕生日だ。今上天皇は俺の一学年上だとなんとなく思っていたが、早生まれの二学年上だった。(あらためまして、お誕生日おめでとうございます。)

 

そうか、去年還暦を迎えてたんだ。その割には「いや~、私もついに還暦を迎えちゃいました。これを機になにか新しいことにトライしてみようと思います」なんてお言葉は耳に届かなかったなあ(当たり前か😅)。「久しぶりに山登りでも再開しちゃおうかなあ」なんてコメント出してくれたら、山業界も盛り上がるだろうに。

 

話は変わって、冒頭の写真である。カップの中身は紅茶、アールグレイだ。少し前に子供のどっちかが、どこかの海外土産でアールグレイティーを買ってきた。しかし、誰からも飲まれずに一年以上放っとかれていたので、ここ一ヶ月ほど集中的に俺が飲み続けて全部飲んだ。

 

ご存知の通りアールグレイベルガモットで柑橘系の香りをつけた紅茶で、あの独特の芳香が俺は少々苦手だった。だが、土産の在庫を全部飲み尽くしてしまう頃にはあの香りにも慣れてしまい、先日新たに追加で買ってしまうほど好きになった。

 

ということで、今日のような外出自粛中の休日は、朝にコーヒーを頂いたあと、日が暮れるまではこのアールグレイ日本茶などの喫茶を楽しんで過ごすことが多くなった。一日に何杯も飲んでいる。これもコロナ禍による俺的生活様式の変化のひとつ。

 

🌃✨2021.2.19 🏠️

f:id:arakabu625:20210219221957j:image(オリオン座 Webより)

星座に関する知識は小学生レベルにも達していない俺が、夜空を見上げて「ほら、あれ」とすぐに指差すことができる唯一の星座がオリオン座だ。冬の代表的な星座のひとつである。

 

遥か昔の話だが、まだ幼かった俺に四つ歳上の兄が「ほら、あそこ。星が斜めに三つ並んどるやろ。あれがオリオン座たい」と夜空を見上げて教えてくれた。俺が知っている限り、当時の兄が星空観察を趣味としていたはずはないので、おそらくは学校で習いたての知識を弟にひけらかした程度のことだったろうと思う。しかし、弟の方はそれを50年以上も覚えていることになった。

 

その時、兄は不思議なことを言った。

「あの三つ並んだ星に住んじょう人たちは、隣の星がものすごでかく見えちょるんやろなあ。あげん近いんやき」(当時の方言を再現してみた)

宇宙空間の想像を絶する広大さを無視した兄の話だったが、これは当時の俺の想像力を激しく刺激した。ゆえにそれから50年間、オリオン座を見るたびにこの話を思い出してしまう羽目に陥った。いつしか俺は三つ並んだあの星の住人になっていて、空に浮かぶ大きな隣の星を眺めているのだ。

 

今夜の仕事帰り、久しぶりに夜空を見上げてみた。浦和の夜の空は明るくて、なかなかオリオン座を見つけることはできなかったが、浦和高校のあたりまで歩いてきたところでようやくロックオン。幼き日に兄が教えてくれたオリオン座は、今夜も変わらず南の夜空に瞬いていた。

 

(念のために言っておくが、俺の兄は夜空の星になってしまったという話ではない。今も福岡に健在である。)

 

☀️2021.2.18 🚃💨

f:id:arakabu625:20210218090026j:image(今日の朝。電車から)

今朝も雪をまとった富士山が青空の中にくっきりと見えた。雪面は朝の光を受けて薄いブルーの陰影を作り、遠目には夏の富士よりもその山肌の険しさを際立たせている。

 

昨年12月から始まった新しい職場への通勤は、電車の窓からこの富士山が見渡せることを知って、初日の朝から心が踊ったものだ。あれからもう二ヶ月が過ぎたが、今も車窓の向こうに富士が見える朝はなにか良いことがあるような気がする。

 

長く半導体業界でサラリーマン稼業を続けてきた俺も、縁あって今はとあるNPO法人の職員だ。そこでは主に精神障害者の就労支援を行っていて、新人就労支援員の俺は毎日新たな刺激と発見と多くの反省の日々を送っている。

 

サラリーマン時代の終盤、澱のように溜まってきた疲れが心と体を蝕み始めたのか、俺は少しずつ仕事にお金以外のものを求めるようになっていた。なんというか、家族以外の世の中や誰かのために役立ちたいとか、役立っている実感が欲しいとか、誰かに直接「有難う」と言ってもらいたいとか、そんな類いの手応えが欲しくなってきたのだ。(生まれ変わったら、今度はそんな仕事に就こう)と、そんな程度の思いだったのだが。

 

それが昨年、希望退職のターゲットにされたり、子供たちが独立したり、59歳になったり、コロナ鬱になったりとかで、ひょんなことから第二の人生を踏み出すことになってしまった。そうだ、生まれ変わらなくとも第二の人生があるじゃないかと。こんな俺でも今からでも、誰かのために何かの役に立てるかもしれないじゃないかと。

 

そんなこんなで今の仕事を知り、今の職場に行き当たった。驚くほどの薄給の身とはなったが、ストレスはサラリーマン時代の百分の一だ。そして、毎日誰かのために役に立てている自分を実感できている。

 

最近はまた山にも行きたいと思うようになってきた。まずは、緊急事態宣言が明けるのを首を長くして待っているところ。さて、2021年はどんな年になるだろうか。

【作成中】´21年5月22日~23日 奥秩父、瑞牆山に轟音が響く!

f:id:arakabu625:20210525193010j:image(みずがき林道から見えた瑞牆山

⛰️梅雨前線が一気に東上し、東海地方にまで梅雨入り宣言が出されたこの週末、私たち縦走部は奥秩父百名山である瑞牆山金峰山をテント泊で登る計画をたてました。

 

メンバーはいつもの4人。これまでに買った《山と高原地図》はすでに30冊以上という、歩く登山地図ことアイミ君と、それぞれの孫の世話で毎日忙しくも楽しそうなちかちゃんとまりちゃん。そして、「還暦のお祝いには高度が測れるプロトレックが欲しい!」と二人の子供たちに言いたいけど言えずにいるシャイな男はどこのどいつだ~い?(にしおかすみこ風にお願いします)。「あたしだよ!」

 

以下、いつものようにゆるい登山レポートとなりますが、よろしければご一読のほどお願いいたします。

 

あ、そうそう。今回はとある山岳事故(遭難)の現場にも居合わせてしまいましたので、そちらも併せてレポートさせて頂こうと思います。

 

■1日目(出発)

待ち合わせ場所であるモンベル新宿店前に私の車が着いたのは、約束の7時を少し過ぎた頃でした。すでに到着していた3人は、雨を避けるためにシャッターの前で身を寄せあって仲良くコーヒーを飲んでいます。私は車のトランクを開けて、「荷物積んでて。俺もコーヒー買ってくるから」とみんなに声をかけながら、通りの反対側にあるコンビニに駆け出しました。

 

「雨マーク消えてたのにね」

「そうだねぇ」

「じゃあ出発しますよ~」

7時15分頃、そんな感じで小雨降る新宿を出たのでした。

 

■キャンプだ!

今回は幕営地を直前で変更しました。当初は定番の富士見平小屋にテントを張る予定でしたが、「雨だったら食事はどうするの?」と心配するまりちゃんのLINEを見て、私が幕営地を《みずがき山自然公園キャンプ場》に変更する案を出したのです。ここなら車を横付けにして大きなタープを張れば、多少の雨でもみんなでワイワイ食事ができます。すぐにみんなの賛同を得ましたが、一人でキャンプ道具を引っ張り出して車に詰め込むのは一苦労でした。

f:id:arakabu625:20210601103944j:image(後ろの方でちかまりがテント設営中)

f:id:arakabu625:20210601105621j:image(キャンプ場から見た瑞牆山

 

昼ごはんを食べて、キャンプ場を

【作成中】私の山道具選び⑤イスカ エアドライト860(厳冬期用シュラフ)

⛰️コロナ禍による巣籠もり需要とでも言いますか、ここ最近立て続けに山道具を購入しました。今回はその中のひとつ、シュラフをご紹介させていただこうと思います。

 

ただし、買っただけでまだ実践に投入できていません。とりあえず「こんな目的と理由で、こんなの買ったよ!」的なレポートとなりますが、ご容赦のほどお願いいたします。

 

そのシュラフとは、これ、

■イスカ エアドライト860

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いわゆる《厳冬期用》のシュラフです。税込みで6万円を超える大物ということもあって2ヶ月くらい悩みに悩みましたが、3月末に購入に踏み切りました。

《ついに買ってしまったか!ランキング》でもあれば、今のところダントツ1位のアイテムですね、私的には。

 

まずはスペックを簡単に記します。

  • 重さ:1,330g
  • ダウン量:860g(750フィル)
  • 最低使用温度:-25℃

堂々の1kg超えです。

f:id:arakabu625:20210503072809j:image(2Lのペットボトルと。でかい!)

 

■最低使用温度とは

注目ポイントは《最低使用温度-25℃》ってところですが、イスカは他のシュラフメーカーのようなヨーロピアンノーム規格での表記がありません。その代わり、ホームページで『表示温度におおむね5~10℃をプラスした温度域』が『快適使用温度』であると説明しています。つまり、このシュラフでは-15℃~-20℃あたりが実用域での最低温度と考えた方が良さそうです。

 

■余談ですが

上述の通り、イスカではヨーロピアンノーム規格での表記がありませんが、実はモンベルではダウン量の表記がありません(海外向けHPには記載がある)。ナンガは両方の表記があります。このあたりは私たちがシュラフを選ぶときの重要な情報だと思うので、なんとかならないのでしょうか。

 

但し、ヨーロピアンノーム規格そのものの信頼性はあまり高くないと業界的には言われているようです。私見ですが、各社のシュラフの対応温度(温かさ)を比較検討する場合、最も重要な指標はダウン量とフィルパワーではないかと思います(理論上)。その点では、ダウン量を開示していないモンベルはフェアではない印象です。海外向けのHPではダウン量の情報を載せていますので、穿った見方をすれば日本の消費者を馬鹿にしているともとれる対応ではないかと感じたりもします。すいません、余談でした。

 

■決め手は撥水ダウン

話をもとに戻しましょう。私が購入したこのエアドライト860は、イスカのHPで次のように説明されています。

厳冬期の3000m級山岳や、寒さの厳しい八ヶ岳などに最適なモデルです。撥水加工の高品質なダウン860gを使用し濡れにも強く、独自の舟形構造で保温性は抜群。本体を大きめに設定し、冬の着ぶくれに配慮しています。

説明書きにも記載がある通り、このシュラフに使用されているダウンは撥水加工が施されています。私がこれを選んだ決め手となったのも、この撥水ダウンでした。

f:id:arakabu625:20210502202406j:image(時代は撥水ダウン)

 

ご存知の通り、ダウンシュラフの最大の弱点は水濡れです。この水濡れ対策には2通りの方法があって、そのひとつは羽毛を封入するナイロン生地の防水化です。防水素材を使ったシュラフ、一見最強のような気がしますが、実はそうではありません。各社(ここではイスカ、ナンガ、モンベルの3社とします)のほとんどの製品が防水ではなく、撥水としているのもその弱点があるためでしょう。ナンガのオーロラシリーズは防水処理を施したシュラフの代表格ですが、モンベルには同様のシュラフはありません。イスカにはかつて存在したようですが、見つけられませんでした。

 

■防水シュラフの弱点

防水シュラフの弱点その1は、内部の結露です。ゴアテックスを頂点とする防水&透湿素材は蒸れます。あれ、おかしいじゃないかという声が聞こえてきそうですが、事実です。ゴアテックスをはじめとする完全防水素材が透過する湿気なぞはたかが知れていて、透湿量は単なる撥水ナイロンの方が圧倒的に多いのです。一晩寝たら人体からはコップ一杯分の水が放出されるという話を耳にしたことがあると思いますが、防水素材の膜(メンブレンといいます)に開いている極小の穴ではその水蒸気を放出しきれないのです。結果、内部に結露を生じさせ、ダウンのロフト低下や、厳冬期における結露の凍結などのトラブルが発生しやすくなります。

 

防水シュラフの弱点その2はいくつかあります。まず重量の増加。通常のナイロンを防水化すると250g~300gほど重くなるそうです。次に防水素材の経年劣化。オーロラも5年ほどで防水素材が経年劣化を起こし、シュラフ内部に剥離したカスが溜まり始めるとナンガ自身が説明しています。

 

■撥水ダウンが標準?

ということで、ダウン最大の弱点である水濡れによるロフトの低下を防ぐためには、撥水ダウンを用いることが有効なのです。数年前からダウンジャケットなどには撥水処理されたダウンが広く使われ始めていましたが、なぜかシュラフではこれまでずっとナンガのUDDシリーズだけしか選択肢がありませんでした。

 

私は去年あたりから厳冬期用シュラフの検討を始めましたが、すぐに気がついたのは海外メーカーはすでに撥水ダウンシュラフが標準だということです。今回私の最終候補に残ったニーモやシートゥサミットも対象製品はすべて撥水ダウンでした。私はイスカから今回の撥水ダウンシュラフが発売されていたことを知るまで、ほとんどニーモに決めかけていたくらいです。

f:id:arakabu625:20210503164651j:image(ニーモ ソニック0 55,000円)

 

■エア450X

イスカの山岳用シュラフのラインナップは去年くらいに大きく一新されたようで、もとは《エア(Air)シリーズ》というのがイスカを代表するモデルでした。私が愛用している3シーズン用シュラフエア450X》もこれです。

f:id:arakabu625:20210502121218j:image

・エア450X

  • 重さ:840g
  • ダウン量:450g(800フィル)
  • 最低使用温度:-6℃

この製品は、一般的にはモンベルのダウンハガー800の#2に相当すると言われていますが、#2はダウン量400g(800フィル)ですので、若干スペック的な差はあると言えるでしょう(その分総重量は#2の方が軽い)。

f:id:arakabu625:20210502202502j:image(左エアドライト860、中エア450X)

 

■2モデルの違い

話を再び戻します。

イスカのシュラフ《エアシリーズ》は、いつのまにか《エアプラス》と《エアドライト》の2モデルに分化していました。二つのモデルの大きな相違点はダウンのフィルパワーと撥水機能の有無です。

エアプラス:800フィル、撥水機能なし

・エアドライト:750フィル、撥水機能あり

 

イスカではエアプラスをフラッグシップモデル、エアドライトをベーシックモデルと位置付けており、同スペック(対応温度)の製品で比較すると、エアプラスが15%ほど高価格設定になっています。

 

ここで私が購入したエアドライトと、同等スペック(対応温度)のエアプラスを比較してみましょう。

エアプラス810【エアドライト860】

  • 重さ:1,280g【1,330g】
  • ダウン量:810g【860g】
  • フィルパワー:800フィル【750フィル】
  • 撥水機能:なし【あり】
  • 最低使用温度:-25℃【-25℃】
  • 価格:69,300円【60,500円】

 

フィルパワーと温かさの関係を簡単に説明すると゛同じダウン量であればフィルパワーの高い方が温かく、同じ温かさを実現するためにはフィルパワーの高い方がダウン量を少なくできる(=軽くて嵩張らない)゛ということです。私は50gの重量増と価格差と撥水機能の三つを天秤にかけて、エアドライトを選んだということになります。

 

シュラフ選びは疲れるわ~

もちろんイスカ同士の比較だけではなく、モンベルやナンガ、それから海外メーカーとも比較検討しましたが、全部は書ききれません。ちょっと長くなってしまったのでこの辺でやめときます。ちなみに、モンベルのダウンハガー800であれば、#0とEXPの中間に相当するスペックになりますが、同社には900フィルのラインナップもありますし、話題のシームレスシュラフへと進化もしました。つまり、各社様々な特徴がありますので、とにかくシュラフ選びは本当に疲れますわ、というのが結論てことですかね。

 

あんまり悩み過ぎたので、このシュラフが手元に届いたときにはすっかり厳冬期が終わってました😅(ちゃんちゃん)。

 

《①厳冬期用シュラフ》の話、終わり

 

(おまけ)

シュラフの圧縮袋も購入しました。圧縮袋は安価な中華製品を除けば、イスカとシートゥサミットの二択と思われます。私は450用にイスカのMサイズを、860用にはシートゥサミットのLサイズを購入しましたが、価格も品質も甲乙つけがたいという印象です。ただし、防水性を求めるならシートゥサミット一択かな。

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(ウルトラシル コンプレッション ドライサック Lサイズ、4,620円)

 

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ここまでお読み頂きまして、大変有難うございました。当ブログに関して、ご意見・ご感想などございましたら、下記アドレスまでメールをお願いいたします。お気軽にどうぞ。

arakabu625@yahoo.co.jp

たとえば僕が間違っていても

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 かの坂本龍一が以前何かのテレビインタビューで、「僕は音楽の力なんて信じない。一番嫌いな言葉だ」と話していたことがあった。YMOとして世界的に活躍した坂本龍一が意外なことを言うなあと驚いたが、俺も『歌の力で被災地に希望の光を!』みたいなテレビ番組がなんとなく嫌いだったので、とても共感した覚えがある。

 

しかし、時として歌には人を救えるほどの力がある。なんちゅういい加減な話の展開じゃ!と怒られそうだが、許してほしい。『歌の力』なんてのを持ち出す、安直なテレビ企画が嫌いなだけなので😅

 

前置きはこのくらいにして、本題に入りたい。これまでの60年近い人生の中で、とくに大人になってから何度も俺を救ってくれた歌がある。それは、吉田拓郎の《流星》という歌だ。《流星》の歌詞の出だしの一行に、これまで俺は何度も慰められ、勇気をもらってきた。いいんだ、それでいいんだと。

 

《流星》

たとえば僕が まちがっていても
正直だった 悲しさがあるから…
Ah… wow wow wow…流れて行く


静けさにまさる 強さは無くて
言葉の中では何を 待てばいい…
Ah… wow wow wow…流れて行く

 

 

これが吉田拓郎の作詞&作曲による《流星》という歌の冒頭の一節である。

 

この歳になるまでに多くの失敗や挫折を繰り返してきた。あなたもそうかもしれない。これまでの人生の岐路で、その都度右か左かの判断をしてきたが、果たしてあのときの自分の判断は正しかったのかと思い悩むことがある。過去には戻れるはずもないのだが、あの判断のせいで今のこの挫折があるのではないかと胸をかきむしりたくなるのだ。

 

若き日の未熟な恋愛、怠惰な学生生活、親や友への不義理。就職、上京、仕事、結婚、家族、マイホーム、転職、第二の人生。ありとあらゆる場面で俺は正しい道を選択することができたのか。そんなはずはない。押し寄せる後悔。

 

そんなとき、この歌を思い出す。この歌を口ずさむ。俺の決めてきたことが全部正しいはずないじゃないか。沢山の間違いを犯してきたはずだ。しかし、その全てはそのときの自分の気持ちに正直に従っただけだ、それだけは間違いない。

 

ときには怒りに震え、ときには逃げ出し、ときには浮かれ、ときには希望に燃え、ときには目をつぶり、ときには何もせず、ときには泣きながら、ときには敢然と立ち向かい、俺はそのときどきの人生を選択してきたのだ。いつも正解を導き出せるはずがない。人は間違う生き物だ。

 

そんな人生を振り返るとき、この歌は俺に語りかけてくれる。いいんだ、それでいいんだと。

 

たとえば僕が間違っていても

正直だった悲しさがあるから

 

 

(終わり)

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´21年4月17日~18日 谷川岳リベンジ!(後編)

f:id:arakabu625:20210425162457j:image(吹雪のなかを下山。撤退か?!)

 

■2日目(日曜日)の朝

5時過ぎにセットしていたらしいアイミ君のスマホの変なアラームが大音量で鳴り響き、みんなモゾモゾと起き出しました。なかなか目が開かない私は、窓の近くにいたちかちゃんにカーテンを開けてくれるよう頼みます。

 

パアッと部屋が明るくなり、まばゆいばかりの光に包まれてようやく目が覚めました。外は昨日の予報通りの晴天です。窓から谷川連峰もくっきりと見えました。目の前に広がる草原にはキジもいましたよ。

 

顔を洗っているときにまりちゃんから「谷川岳行くの?」と聞かれ、「行かない」と答えた私。谷川岳へは30kmほど戻らなくちゃいけないし、本当にもうその気はなくなっていましたが、アイミ君やちかちゃんとはまだ合意がとれていません。私はグーグル様にこっそりと小声で、

「近くの山」

と音声入力しました。すると吾妻耶山(あづまやさん)という標高1,341メートルの山がヒットしました。ぐんま百名山で、登山口から2時間ほどで山頂に立てるようです。

 

(これでいいじゃん!)いいものを見つけたとばかりにアイミ君に提案しますが、「冬靴が泥だらけになるのはやだ!」と難色を示されました。そしてその顔には(せっかくここまで来たんだし、天気もいいし、谷川岳行こうよ!そもそも5時起きって言ったのお前だろ!)と、大きくハッキリと書いてありました。

 

「よし、谷川岳行くぞ!そこの二人、お化粧急いでねー!」

豹変した私にまりちゃんが目を丸くしていたのは言うまでもありません。

 

■いざ、谷川岳

f:id:arakabu625:20210425171606j:image(ロープウェイで一気に天神平へ)

f:id:arakabu625:20210425171634j:image(天神平が見えてきた)

 

8時10分、標高1,319mの天神平に到着。天気はまずまずです。今シーズンの営業を終えたスキー場には、昨日が大荒れの天気だったこともあり、登山者は私たちを含めて10組もいなかったのではないでしょうか。雪のなかに並べて置かれた椅子に腰かけて、12本爪アイゼンを装着しました。

f:id:arakabu625:20210425182230j:image(アイゼンつけて、と)

f:id:arakabu625:20210425182701j:image(8:27 いざ出発)

 

■快晴なり

天神平からのルートは谷川岳登山のメインコースであり、おそらく一番安全なルートです。しかし、スタート直後から天神尾根に上がるまでの登りは、この日一番の急登となりました。夏道とは違い、みんな直登しちゃうんでしょうね。

 

尾根に上がると、澄んだ青空が出迎えてくれました。汗ばんできた首元が心地よい風に冷やされます。

f:id:arakabu625:20210425194721j:image8:56

f:id:arakabu625:20210425195155j:image(尾根伝いに進む)

 

なんという気持ちのいい雪山歩きでしょう。昨日の雨にめげずに、今日もここまで足を延ばしてきて本当に良かった。「近くの山」なんて検索してごめんなさい!

 

さて、ここらでアイミ君のインスタ用にカッコつけ写真でも撮ることにしましょうか。

f:id:arakabu625:20210425200147j:image(カッコつけるアイミ君)

f:id:arakabu625:20210425200224j:image(カッコつけるアイミ君を撮る私)

なにやら黒い雲が山頂の方から涌き出てきました。先を急ぎましょう。

f:id:arakabu625:20210425204639j:image(えっほ、えっほ)

 

熊穴沢避難小屋に着きました。まだ1/3くらいは雪の中ですね。

f:id:arakabu625:20210425204937j:image9:41

次のポイントである《天狗の留まり場》を目指してさらに歩きます。

f:id:arakabu625:20210425205855j:image(冷たく強い風が吹き抜ける)

 

■雪と風

西の方から黒い雲が覆い被さってくると、時折雪混じりの強い風も吹き付けるようになりました。ハードシェルのフードを深めにかぶり、前立てで顔をガードしますが、冷たい雪はバチバチと頬を叩いてきます。

 

途中、岩が露出した鎖場に苦労する箇所がありました。他にも何ヵ所か雪が完全に解けた岩場もありましたが、登山道(というか、先行者の踏み跡)はほぼ雪道でした。アイゼンは12本爪が必須だったと思います。念のためにピッケルも持って来てはいましたが、これはストックで十分だったように思いました。

f:id:arakabu625:20210426124148j:image(アイゼンをつけたまま登ります)

 

《天狗の留まり場》を何時頃に過ぎたのかは定かではありませんが、雪混じりの強い風は止まず、笹が露出した雪の窪みでしばらくビバークをするほどでした。

f:id:arakabu625:20210425211440j:image(10:57 ビバーク中)

他の人のブログでもよく書かれていますが、強風って写真では全然伝わりませんね。

 

このまま山頂を目指すか、それとも引き返した方がいいのか、私なりに慎重に天候の変化を読み取ろうとしましたが、わかるはずもありません。ただ、今以上さらに風が強くなる気配はなく、黒かった雲も幾分か薄くなって、一瞬ですが青空も見えるようになったので、「とりあえず、肩ノ小屋まで行ってみよう」とみんなに声をかけました。


f:id:arakabu625:20210425213017j:image(11:28 肩ノ小屋着)

f:id:arakabu625:20210425213122j:image(肩ノ小屋からの景色)

 

■山頂へ

いよいよ山頂(トマの耳)まであと少しになりました。目指すピークはあの岩が露出した辺りでしょうか、よくわかりません。

f:id:arakabu625:20210425213506j:image(行く手を見上げ、)

f:id:arakabu625:20210425213642j:image(振り返れば、3人と肩ノ小屋)

 

もうすぐ山頂です。標識も小さく見えてきました。山頂付近はほぼ全面に岩が露出しているようです。

f:id:arakabu625:20210426123356j:image(ふぅふぅ)

 

11時44分、ようやく谷川岳トマの耳山頂(1,963m)に到着です。登山口の天神平から3時間15分といったところでした。

f:id:arakabu625:20210426123726j:image11:44

久しぶりの山頂集合写真もパチリ。

f:id:arakabu625:20210426123936j:image(やったー)

f:id:arakabu625:20210426124719j:image(山頂で転び、膝を打ったちかちゃん)

f:id:arakabu625:20210426124818j:image(山頂からの眺望)

 

■下山

11時55分に下山開始。今回はここまででミッション完了とし、オキの耳は諦めました。天候、疲労等を考慮した結果です。

 

しばらくすると雪と風がまた強まり、気がつけば雪面は新雪のように真っ白になっていました。先頭を歩く私は、とにかく先行者の踏み跡を見失わないように集中して歩きます。しかし、それでも踏み跡は時に枝分かれしていたりするので、登ってきたのとは違うルートを進んでしまうことがありました。そういう時に後ろから「違うんじゃない?」と声がかかり、ルートを修正したりすることは雪山に限らずしばしば起こることです。単独登山がいかに危険かということがわかりますねぇ。

 

急な斜面を無事に下りきり、緩斜面に出ましたが、雪と冷たい風に首をすくめているせいか、みんなひたすら無言で歩きました。

f:id:arakabu625:20210426200328j:image(ザクッ)

f:id:arakabu625:20210426200351j:image(ザクッ)

f:id:arakabu625:20210426200406j:image(ザクッ)

そして、最後の急斜面を下りきって、ようやく登山口の天神平まてたどり着くことができました。

f:id:arakabu625:20210426200649j:image(13:51 ゴール!!)

 

下山はトマの耳から約2時間、夏と同様の所要時間となりました。お疲れさま~。

 

平地は春真っ盛りの4月中旬ですが、谷川岳はまだ冬が終わっていませんでした。春の雪山の楽しさと難しさの両方をプチ体験できた今回の山旅ではなかったかと思います。昨日の雨に懲りず、今日の再チャレンジに私の尻を叩いてくれた他の3人、ありがとー!

 

(終わり)

次はゴールデンウィークに行く北アルプス唐松岳です。乞うご期待!

 

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