テント泊準備:テント&シュラフ編

テント泊準備:暴走列車編①②③からの続きとなります。よろしければ、どうぞご覧ください。

 

⛰️なんとかテント泊用のリュックとしてバルトロ65L(黒)を購入した私ですが、まだ大物が二つ控えていました。テントとシュラフです。リュックと同じように、当初買おうと思っていたモンベルのテント=ステラリッジ2型(フライシート:青緑)とシュラフ=ダウンハガー800#2もアイミ君とモロかぶりしていましたので、これを解決させなくてはいけません。どちらもリュックと同じように熟考の上で私なりに最良だと判断したモデル・色でしたから、違うものにするとなるとそれなりに大変な作業になりました。二つのモノ選びは並行して進みます。

f:id:arakabu625:20181113192233j:imageモロかぶりしたステラリッジとダウンハガー800(モンベル社HPより)

 

とある休日、私は一人で御徒町にやってきました。御徒町の駅前にあるARTスポーツとその裏手にあるモンベルは、通勤帰りに私がよく立ち寄る山用品のお店です。今日の目的はモンベルのテント(ステラリッジ)に4色あるフライシートの現物を見ることでした。が、その前にまず駅に近いARTスポーツに寄り道しましょう。2階の山岳用品フロアに上がると、店舗の奥の店の外でアライテントのトレックライズを組み立てている人がいました。

 

店員ぽくなかったので、アライテントの営業が店内の展示用に組み立ててるんだろうと勝手に思いこみ、私も外に出てその作業をじっと見ていました。トレックライズは同じアライの定番テント・エアライズやモンベルのステラリッジと違い、長辺方向に出入り口がある、これまた人気の山岳テントです。その人にテントのことを質問をすると組み立てながらいろいろ答えてくれます。しばらくしてテントが組み上がりました。ふうっと息をついて立ち上がったその男性が、

「俺ここの店員でもアライテントの人間でもないよ」と笑いながら言いました。

「えっ?」

「俺ここの客。この前ここでこれ(テント)買ってさ、今日は試し張りするためにテント担いできたの。ほら、ザックもシュラフも買ったばっかり。まだ袋も破ってねえや」

少し肥満気味のだみ声で笑顔が素敵な、私と同い歳くらいの男性が額の汗を拭きながら笑っていました。それがKさんとの出会いでした。

 

Kさんは私より一つ歳上のサラリーマン。私と同じように去年から山登りを始め、1年で30回くらいは山登りに行ったとのこと。いよいよテント泊をしようと思ってバルトロ65Lの旧モデルをバーゲンで買い、シュラフ(イスカ:エア450X)もテント(アライ:トレックライズ1)も全部揃えたばかりの状態でした。そこへ店員もやってきて3人で20分ほど話し込んだでしょうか(KさんはARTスポーツの常連のようでした)。

 

Kさんは私とシンクロするところが多くて、私ももっと自分と山との関わり方を話したかったのですが、ほぼ一方的にKさんがしゃべり、スマホの写真を見せられ、とっても楽しい山の話が聞けました。「いつかどこかのテント場できっとお会いしそうな気がします。その時はよろしくお願いします」と伝えて、近所にあるモンベルに向かいました。

 

モンベルでは3階のテント売り場に直行です。ステラリッジ用に4色あるフライシートを手に取って見比べました。黄色(サンライトイエロー)、青緑(ピーコック)、深緑(タイム)、白(オフホワイト)の4色のうち黄色は以前からある定番の色で、テント場でもやけに多く見かけるらしいので除外、青緑はアイミ君が先に買ったのでこれも除外。残りの2色、深緑と白のどっちにするか。

 

深緑色のフライシートは森の中に溶け込むような落ち着いた緑色をしていました。いいな、とは思いましたが、ワクワク感やドキドキ感が自分の中からどうしても湧いてきません。ワクワク感やドキドキ感は、私的にはモノ選びのとても大事なポイントなのです。オフホワイトのほうは夜テントの中で明かりをつけた時に中の様子が透けて見えるんじゃないかと心配でした。実際にフライシートを触ってみると驚くほど薄い材質です。丈夫なのでしょうが、この薄さはやっぱり透けるんじゃないかと心配になります。

f:id:arakabu625:20181113194249j:image白と深緑(モンベル社HPより)

 

(う〜ん、どうしよう)

テントコーナーには組み立てたステラリッジが展示されていました。フライシートは定番の黄色です。すると、それを眺めているうちに気持ちに変化が出てきました。(やっぱ黄色いいなぁ。)テント場でこのテントを組み立てている自分を想像すると、少しワクワクしてきたのです。(リュック選びとほぼ同じパターンに…)

f:id:arakabu625:20181113210154j:image黄色(モンベル社HPより)

 

やっぱり黄色かなー。深緑や白じゃワクワクしないよなー、などと思っていると「よう、また会ったね」と背中をポンと叩かれました。振り返るとさっきARTスポーツで別れたばかりのKさんです。まさかこんなに早く再会するとは…。

 

ということで、色々悩みましたが、自分のワクワク感を信じて黄色いフライシートのステラリッジを購入したのが今年(2018年)の4月10日でした。夜真っ暗なテント場でランタンの明かりが黄色いフライシート越しにぼんやりと放つ温かいオレンジの光。お月さまのような金色、妖精のおうちみたい、私はこの色が大好きです!というどなたか(女性でした)のブログを読んだのが結構な決め手になったりして😅

f:id:arakabu625:20181113194535j:image尾瀬、山ノ鼻にて

f:id:arakabu625:20181113195636j:image脳内イメージ映像…(Webより)

 

並行してシュラフ選びも佳境に入っていました。候補は次の三つ。①モンベル:ダウンハガー800#2(定価32,000円)、②ナンガ:オーロラライト450DX(定価36,800円)、③イスカ:エア450X(定価37,000円)。①のモンベル製品を基準にしてナンガ、イスカという信頼のおける国産メーカーの同等性能品をピックアップし、これも悩みに悩んだ末にイスカを選びました。選考経緯はあんまりご興味ないでしょうから省略します。楽天でポイント使うと思いのほか安く買えることに気付き(モンベルと同じくらいになりました)、ポチッたのが4月8日。そうです、3月中にテント泊装備一式を揃えたアイミ君の勢いをそのまま引き継ぎ、私も4月の前半までにはテント泊装備の大物(大型リュック、テント、シュラフ)を全部購入してしまったのでした。

f:id:arakabu625:20181113201732j:imageイスカ:エア450X(イスカ社HPより)

 

その後、天候の関係で5月の予定が6月にずれましたが、無事に雲取山でのテン泊登山デビューを飾り、続いて夏の北岳、秋の尾瀬と年内に3度のテント泊を行ないました。来年も目いっぱい楽しみたいと思っています。

f:id:arakabu625:20181113203056j:image北岳にて。バルトロ(手前)とステラリッジ

 

終わり