'19年5月18日 丹沢 檜洞丸でワン!🐕

f:id:arakabu625:20190519174238j:imageれいワン!

⛰️ついに令和時代の幕開けですね。《れいわ》と入力してもうまく変換してくれない私のスマホに、早速単語登録をしておきました。その令和元年一発目に縦走部が選んだ山は、西丹沢の盟主にして人気スポットの檜洞丸(1,601m)です。《ひのきぼらまる》と読みますが、こっちの方は一発で正しく漢字変換してくれました。さすが!

 

週間天気予報では最初☂️と☁️マークばかりだったのが、日を追うごとに天気も好転。雲が多めではあるものの雨の心配はなくなって、当日を迎えました。富士山の絶景は諦めざるを得ませんが、シロヤシオなどの花は楽しめたらいいなー。

 

■西丹沢ビジターセンターへ

北浦和を5時前の電車に乗り、新宿発6時の小田急で、まりちゃん(新宿)アイミ君(代々木上原)ちかちゃん(海老名)と順に合流しながら新松田駅に到着。駅前を7時半に出るバスに乗り込んでさらに1時間かけ、ようやく西丹沢ビジターセンターに着いたのが8時半頃でした。自宅を4時半過ぎに出てからたっぷり4時間。八ヶ岳北アルプスと比べたら近場と思っていましたが、西丹沢って遠いっすね~、浦和からは。

 

しかし、ここで予想外の事が起きました。もうすぐバスの終点、ビジターセンターに到着しようかという頃になって本降りの雨が降り始めたのです(そりゃないぜ~💦)。バスを降りて建物のなかに駆け込んだ私は、まじでメンバーに向かって言いました。

「もう帰ろう。今から帰れば新宿でハッピーアワーに間に合うやろ」

 

■山頂へ

テンションは思い切り下がってしまいましたが、しょうがありません。これも山登りとあきらめて雨支度を始めました。

f:id:arakabu625:20190520143020j:imageちか&まりとアイミ君

 

ところが!

準備を済ませてビジターセンターを出てみるとあら不思議。あれだけ降っていた雨がすっかり上がっているじゃないですか。外にいたセンターの職員のおじさんにこれからの天気を尋ねると、おじさんは西の空を見上げ「あっちの雲が厚いし、いつ雨が降ってもおかしくないね。ま、良くはならんわ」との御託宣。それでも雨が止んだことで少しテンションを戻しつつ、9時過ぎに出発したのでした。

 

ほどなくして登山口に到着。

f:id:arakabu625:20190520144439j:image9:19

すぐにこんな登山道が現れました。

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今回のルートはここから始まる《つつじ新道》を山頂まで登り、《犬越路》を経由して下山する周回ルート。コースタイムで8時間ほどかかる割とタフな行程です。さあ、頑張って参りましょう!

 

あのまま雨が止まなければ、今頃はフードを目深にかぶってうつ向いたまま、無言で歩いていたに違いありません。

「良かったねー、あのビジターセンターのおじさんは山のこと何も知らない素人なんじゃないの?ほら、少し晴れてきたじゃん」(多分ちかちゃん😁)

などと、あのおじさんが聞いたら激怒しそうなことを喋りながら登っているうちに、レインウェアの上下を着込んでいた体は蒸し風呂状態になってきました。

f:id:arakabu625:20190520190943j:imageあぢぃ~💦

 

以前檜洞丸に登ったことのあるアイミ君に聞いていた通り、このつつじ新道という登山道には序盤にありがちな杉や桧の植林帯がありません。なので、登山道が明るい。広葉樹の新緑が目に爽やかです。アイミ君によると丹沢はだいたいこんな感じなんだとか。

f:id:arakabu625:20190520192453j:image5月の新緑

 

森の木々の名前を勉強中の私にとって、ブナはとても判別しやすい木です。だから私の目に映りやすいのかもしれませんが、ここの登山道はブナ林が目立つように思いました。

f:id:arakabu625:20190521184632j:imageブナ

 

ブナの木の下で休憩しているとき、木肌の感触を楽しみながら木をユサユサ揺らしてみたら、今朝の雨をたっぷり含んでいた葉っぱから大量の水滴が降りかかってきて他の三人にえらい怒られてしまいました。

f:id:arakabu625:20190521184352j:imageブナの森を歩き、

f:id:arakabu625:20190521184516j:imageブナの木の下で汗を拭く。

こんな立派なブナの木にも出合いました。
f:id:arakabu625:20190521184608j:image見事

 

出合いと言えば、山頂へ向かう途中で山岳カメラマンの西田省三さんの一行とすれ違いました。狭い登山道を私たちが通り過ぎるのを待っていてくれたのですが、最後尾のスタッフらしき人に「西田省三さんだよね?」と小声で聞いたら「ええ、そうです」と誇らしげに答えてくれました。

 

初めて西田さんを知ったのは、去年か一昨年のNHKスペシャルのような番組です。ドローンを使って、見たことの無いような凄い劔岳の映像を撮っていました。そのあと、NHKBSの番組《日本百名山》の鳳凰三山の回のガイドとして出演されていたのを目にしただけですが、なんせ相当な爽やか系イケメンでしたので顔と(甲高い)声をよく覚えていたのです。今回もスタッフの一人がTVでも見たドローンの入っている箱を大事そうに抱えていました。今日はあいにくの天気でしたので、早々に引き上げてきたのかもしれませんね。

 

気が付いたらずいぶん霧が出てきました。少し気温も低くなってきた感じです。手がかじかんできました。

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今回の檜洞丸はちかちゃんとアイミ君が以前同じルートで登ったことがあったので、私は事前に山のことを全く調べていませんでした。なので、山頂間近のこの場所を通りかかったときも、「檜洞丸と言えばこの場所の写真が定番でしょ」と言われて「へー、そうなんだ」とピンと来てない私でした。

f:id:arakabu625:20190521200057j:imageこのあたりだそうです

 

なんやかやで12時19分、無事山頂に。

f:id:arakabu625:20190521224844j:image檜洞丸は別名青ケ岳と言います

 

山頂は広く開けていましたが、厚い雲におおわれていて眺望はありません。(晴れていたらどうだったんだろう?)2頭の柴犬を連れて登ってきた方が、山頂の標識でポーズを取らせています。あまりの可愛さに人だかりができていました。よく仕込んだものですね。

f:id:arakabu625:20190521225137j:image山頂にて

 

犬を連れた山登りには賛否両論あるようですが、私は癒されることが多いし、目くじらを立てる気にはなりません。ただ、犬は股関節が弱いって聞いたけど、大丈夫なのかな?

 

さて、お昼ごはんにしましょう。私は菓子パンと熱々のコーンクリームスープで簡単に。ちかちゃんは九州女の面目躍如といった感じで、私たちのソウルフードのひとつ゛うまかっちゃん゛を作って食べてました。

f:id:arakabu625:20190521214344j:imageうまそー

■下山(シロヤシオはいずこ?)

気が付いたらずいぶん寒くなってきていて、雨もぱらついてきました。もう一度レインウェアの上を着て、山頂撤収です。トイレのある避難小屋まで下ってまた登って、下山を開始しました。コースタイムで4時間の道のりです。まだまだ長いね。

 

すぐに見晴らしのいい場所に出ました。開放的な尾根道が続いています。奥多摩や奥武蔵の山にはない景色だと思いました。確か同じ丹沢の塔ノ岳でもこんな風景を見たような気がします。

f:id:arakabu625:20190522065042j:image急坂を下ります

 

痩せ尾根は慎重に渡りましょう。

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下りの途中から一眼レフを取り出してきたアイミ君が、バシャバシャ写真を撮り始めました。先回りして私たち三人の歩いている様子も沢山撮ってくれました。

f:id:arakabu625:20190522074936j:imageこんな写真や

f:id:arakabu625:20190522070317j:imageこんな写真も

 

山頂から犬越路までの2時間20分の道のりは、事前にちかちゃんやアイミ君から聞いていた通り、景色のいい尾根に何ヵ所もの鎖場あり鉄梯子ありのとても楽しいルートでした。

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下りの途中でやっと見つけたシロヤシオの花。つぼみを閉じている木を沢山見かけたので、見頃の時期にいつかまた訪れましょう。

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こんな美しいヤマツツジの木も見つけました。アイミ君の一眼レフだと花も映えますな。

f:id:arakabu625:20190522072308j:imagebyアイミ君

 

犬越路の避難小屋でトイレ休憩。
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さあ、ここからは1時間半かけて一気にビジターセンターまで下ります。コースタイムを幾分か縮めないと17時05分のバスに間に合いません。先頭を歩く私も気持ち歩みを速めますが、みんな疲れもたまっています。足を取られて尻餅をついたり、つまずいたりする回数も増えてきましたが、なんとか無事にビジターセンターまで戻ってくることができました。

f:id:arakabu625:20190522073203j:image16:46

 

登り始めてからたっぷり7時間半。なかなかのロングトレイルでした。お疲れさま。それにしても、天気がもってくれて良かったね。

 

予定通りのバスに乗り、小田急に乗り換え、新宿に着いたのは19時39分。事前に調べていた信州料理の居酒屋になだれ込んで、

f:id:arakabu625:20190522074041j:imageかんぱーい!

 

来月は雲取山でちか&まりを連れて初のテント泊の予定です。夏の槍ヶ岳や秋の涸沢など、今年これからの山行計画を話し合いながら、楽しい新宿の夜が更けていきました。

 

(終わり)

 

カメラマン・アイミ君のグッドショットを何枚か。
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私のベストショットはこれかな

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(おしまい)