'20年1月4日 新年登り初め、チュー!🐀

f:id:arakabu625:20200106121129j:image(焼山山頂から武甲山両神山を望む)

⛰️2020年の登り初めを報告いたします。

去年と同様にどうしても箱根駅伝を見届けないと気が済まず、気がついたら正月休みも残りわずか2日となってしまいました。ということで、あわてて秩父(奥武蔵?)の武川岳へ向かった次第。単独です。

 

なんだ、去年の登り初めと同じ山じゃないかと気が付いた方もいるかもしれませんね。その通りです。但し、ルートが違います。


今回のルートを選んだ理由は二つ。一つ目は近くて車のアクセスが抜群だから。西武秩父線芦ヶ久保駅に隣接する『道の駅』の広い駐車場が使えて、武川岳に通じる登山口もすぐ近くにあります。

 

二つ目の理由は、ルート上にある焼山からの景色をもう一度見たかったから。山登りを始めた2017年の年末、伊豆ヶ岳から武川岳を経由して芦ヶ久保駅に下りたことがありました。日没近くまでかかるロングトレイルでしたが、武川岳からの下山途中に寄った焼山という山の頂きから見た武甲山の姿がとても印象的だったのです。

 

芦ヶ久保

まだ夜も明けやらぬ6時20分に北浦和の自宅を出発し、8時前には芦ヶ久保の道の駅に到着しました。

f:id:arakabu625:20200106193552j:image(道の駅はまだ開店前)


準備を済ませ、近くの登山口に向かいます。道の駅の脇を通り抜けるとすぐに登山口がありました。

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西武線の線路下のうす暗いトンネルを抜ければ山登りの始まりとなります。

f:id:arakabu625:20200106194438j:image(えっ、ここ行くの?ってな感じです)

 

今日の計画。
【ルート】芦ヶ久保駅→二子山(雌岳→雄岳)→焼山→武川岳(ピストンで戻る)

f:id:arakabu625:20200106195317j:image(案内板)

 

■二子山~焼山へ

気温は4℃くらい。夜の闇から目覚めて間もない山の中は大きな冷蔵庫の中にいるように冷えきっています。化繊の中綿が薄く充填されているジャケット(モンベル ULサーマラップジャケット)を一番上に着て登り始めました。

f:id:arakabu625:20200106201108j:image(枯れ葉が積もった冬の登山道)

 

登山道は氷ノ沢(ひょうのさわ)という沢を何度か渡り返しながら高度を上げていきます。

f:id:arakabu625:20200106213328j:image(氷ノ沢)


今日は単独なので最初は意識的にペースを上げて登ってみましたが、すぐに息が上がってギブアップ💦。やっぱり山登りは「おしゃべりしながら登れるくらい」のペースが疲れも出なくて良いのかもしれませんね。案の定すぐに暑くなって、ジャケットも脱ぎました。

 

登山道は45分ほどで氷ノ沢から離れ、しばらくすると稜線に出ました。

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稜線は冷たい風が吹いていましたが、ジャケットを着込むほどではなかったので、そのまま保温ボトルの熱い紅茶を一口。(う〜、しみる〜)熱い液体が胃まで届くのがわかりました。

 

山頂直下の超急登をロープにつかまりながら登りきって、本日最初のピークとなる二子山・雌岳(882m)に到着。

f:id:arakabu625:20200106213542j:image9:38(雌岳)

 

雌岳から雄岳に向かう途中で、冬枯れの木々をシルエットに武甲山が見えてきました。相変わらずきれいな三角形です。

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ほどなくして二つ目のピーク、二子山・雄岳(882m)に着きました。下山の時に眺めてみると、二子山は名前の通り、ふたこぶラクダの背中のように雌岳と雄岳が並んでいました。

f:id:arakabu625:20200106214844j:image9:46(雄岳)

f:id:arakabu625:20200106215526j:image(奥が雌岳、手前が雄岳)

 

ここまでの所要時間は1時間半。山頂には長居せずに次を目指します。

焼山山頂まであと少し。

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着きました。

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登山口からちょうど2時間で、焼山(850m)山頂にたどり着きました。目の前に秩父のシンボル・武甲山がデーンと立っています。石灰採掘のために削り取られた山肌が痛々しい。この山もいつか私の故郷にある香春岳と同じようにその姿を消してしまうのでしょうか。

f:id:arakabu625:20200107131206j:image(消えてしまった香春岳・一ノ岳)

 

武甲山の右奥に見えているのは両神山(1,723m)です。遠くからでも頂上付近のギザギザした異様な山容が見てとれます。2017年に富士山に次いで私が登った日本百名山です。

f:id:arakabu625:20200107131727j:image武甲山

f:id:arakabu625:20200107132411j:image両神山

今日一番の目的はここからこの景色を見ることでした。傷つきながらも凛々しく立って、秩父市街を見下ろす武甲山の姿をあらためて目に焼き付けることができて良かったです。

 

■武川岳へ

(もう引き返そうか)

焼山の山頂で私はしばらく考えていました。ここがピストンルートの悩ましいところ。焼山での景色を堪能し、そこそこ疲れも出てきたところで、この先へ進めば進むほど帰り道が遠くなるだけです。このあとの苦労の種を自分で作ってしまってるというか、なんというか。

 

時計を見たら、まだ10時半を少し過ぎたところ。標識には、ここから武川岳まで《アップダウン多し、1時間15分》とご丁寧に書いています。

f:id:arakabu625:20200107184506j:image(往復2時間半か…)

 

(まだ10時半だもんなぁ。昼ごはんには早いし、行くか!)ということで、武川岳に向けてさらに山の奥へ分け入ったのでした。

 

しかし、途中で何度か小ピークを登っては下るを繰り返しているうちに、空腹と疲れが溜まり、そして、少し飽きてきてしまいました。(次にちゃんと山の名前が付いてるピークがあれば、そこで昼ごはん食べて引き返そう)と決心。そうしたらすぐに山名らしき標識のある小ピークに着きました。

f:id:arakabu625:20200107190633j:image(蔦岩山1,004m、と読めます)

 

「ここだここだ、ここで終点!」そう決めてスマホGPSを確認すると、下図のような武川岳まであと15分の表示が目に入ってしまったのです。

f:id:arakabu625:20200107191731j:image(青い点が現在地)

う~ん、せっかくここまで来たんだし15分なら行っちゃう?と、再び武川岳を目指して歩き始めました。

f:id:arakabu625:20200107192144j:image(山頂直下。今日初めての雪発見)

 

ということで、なんだかんだウダウダありましたが、武川岳(1,051m)に無事到着。さすがにこの地域を代表する山のひとつだけあって、山頂の標識も立派です。ここまで来ようか止めようか悩んだ二子山からは50分ほどの道のりでした。

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唯一開けている奥多摩方面の眺望。

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山頂には最初誰もいなかったのですが、いつの間にか10人くらいの人が集まってきました。ここ武川岳には4つの登頂ルートがあって、私はそのうちの3つを踏破(大げさですが)したことになります。

 

■昼食~下山

今日の昼ごはんはインスタントラーメンです。この前の山行の時にちかちゃんから貰ったこの↓長浜ラーメンと、トッピングにネギと鴨肉と卵を持ってきました。生卵を山に持ってきたのは初めて。

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f:id:arakabu625:20200108074858j:image(出来上がり。うまそー)

 

一人でまったりしていたら、そこそこ広い山頂にはいつの間にか私だけになっていました。さあ、私も戻ることにしましょう。

f:id:arakabu625:20200108075249j:image(ベンチが5個くらいある山頂)

 

12時過ぎに下山を開始。来た道をそのまま辿って、少し道に迷いながら3時間で芦ヶ久保に帰り着きました。

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今朝登り始めてから6時間半、まあまあの運動になったかな。道の駅の駐車場は朝とは違い、ツーリングのバイクや車でいっぱいになっていました。

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道の駅で舞茸の天ぷらうどん、560円也。

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これで、いよいよ2020年の山登りがスタートいたしました。今年はどんな山旅が待っているんでしょう。どんな景色に出会うんでしょう。

 

またこの場をお借りして皆さんに報告して参りますので、今年も一年何卒よろしくお願いいたします。

 

(終わり)


後で知ったのですが、今回のコースの前半部分、つまり芦ヶ久保から二子山までの往復は、モンベルの初心者向け山歩き講習会のルートになっていました。二子山までと言わずに、是非とも焼山まで足を延ばして頂きたいものですがね~。

 

(おしまい)

 

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