'18年12月16日 鍋と共に登りぬ!(高水三山)

f:id:arakabu625:20181219073525j:image(鍋と共に!)

⛰️昨年の冬シーズンから始まった縦走部の活動がめでたく1周年を迎えました(🎉パチパチパチ!)。この1年を振り返りますと、山行日数は26日を数え、標高は第一回目の官ノ倉山344mから今秋の木曽駒ヶ岳2,956mまでなんと2,600mも高度記録を更新(ロープウェイ使ったけど😅)。途中、病気で長期離脱が心配されたアイミ君は2ヶ月ほどで部活動復帰を果たし、ここまでメンバー全員大きな怪我もなくやって来ることができました。ああ良かった。

 

ということで、迎珍縦走部《シーズン2》突入記念として奥多摩の高水三山に行ってきましたので、以下レポートさせていただきます。

 

◼️鍋だ!

前回の金峰山(2018年11月17~18日)で食べたちかちゃん&まりちゃんお手製のほうとう鍋がやけに美味しかったので、「冬はやっぱり鍋だね」ということになり、近所のホームセンターで鍋を購入した話は予告編で書いた通り。今回はいよいよその鍋の実践投入である。初下ろしの舞台はまりちゃんのリクエストによって奥多摩の高水三山と決まった。

 

高水三山とは、高水山(759m)岩茸石山(793m)惣岳山(756m)の三山の総称。標高は低いが、名前の通り軽い岩登りが楽しめたりと奥多摩で気軽に登れる人気の山だ。俺は今年の1月に自主練と称して一人で登りに来たことがある。部長のちかちゃんも以前雪が残る時期に登ったらしい。

 

集合は軍畑駅に9時10分。自宅を7時過ぎに出て、最寄りの駅に向かう。今回はいつもの山登りの楽しみに加えて、個人的に楽しみにしていることがあった。それがこの俺の山靴アルパインクルーザー2000の、ワックス加工後の初下ろしである。

f:id:arakabu625:20181217190954j:imageピッカピカ

 

元々2.2mm厚のヌバックレザーが張られていたが、木曽駒ヶ岳金峰山の2度の山行でレザー表面の劣化を感じ、ついにワックス加工に踏み切った。靴の購入と同時にモンベルお勧めのメンテナンスキット一式を購入し、入念に撥水スプレーもかけていたのだが、表面がわずかにガサガサ・コワゴワしてきたように感じたからだ。俺にはその原因が《脱脂》によるものではないかと思えた。やはり革製品は適度に油分を補ってやらないと長くはもたないんじゃないかと心配になったのだ。

まあ、ワックス加工の話は別項で語ることにして、ひとまず本編を進めることにしよう。そう、鍋である。

 

◼️山頂へ

途中の青梅駅で合流した俺たち4人は、予定通りの時間に軍畑駅に降り立った。

「う~、寒い」気温は2℃くらいだろうか、今日は真冬並みの寒さだ。まったく鍋日和だぜ。

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駅前には大勢の登山者がいた。この駅を起点とする山は高水三山くらいしか思いつかないから、やっぱり人気の山なんだろう。

 

そのとき、準備を済ませた俺の背中の鍋が朝日を浴びてまばゆい光を放った。おおーっ、鍋の神様の降臨か?!

f:id:arakabu625:20181217210853j:imageその時、鍋が光に包まれた

 

9時20分、軍畑駅前を出発。しばらく車道沿いを歩き、道案内に従っていくぶん狭い道に入っていく。少しずつ斜度がきつくなってきた。

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今朝の寒さにみんなそこそこ厚着をして歩き始めたが、坂道になったとたんに体が熱を帯びてくる。上着を脱ぐタイミングはメンバーの中で一番暑がりのちかちゃんに任せたら、山道に分け入る前に「ぼちぼち脱ごか」と後ろからそのちかちゃんの声が聞こえてきた。

 

冬のウェアリングは難しい。たとえ氷点下でも登り始めればすぐに暑くなる。平坦な道になれば外気の寒さが勝ち始めるし、稜線や山頂で風を受ければ極寒だ。暑がりで寒がりの俺としては、冬の体温調節のための脱ぎ着が人一倍激しくなってしまうのだ。

 

ちかちゃんの号令をきっかけに、みんな思い思いにウェアを脱いで温度調節を行う。俺はフリースのベストとソフトシェルを脱ぎ、ネックウォーマーを取り去った。

 

10時頃、ようやく登山道に入る。

f:id:arakabu625:20181218072109j:image(鍋と共に登る)

軽い休憩をはさんで、
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高水山の山頂直下に建つ常福院に立ち寄った。ここで参拝とトイレを済ませ、

f:id:arakabu625:20181218072219j:image(鍋と共に祈る)

常福院から5分ほどで高水山(759m)山頂に到着した。

f:id:arakabu625:20181218071731j:image11:01 高水山 山頂着

 

今日のテーマは《鍋》だ。こんなところでのんびりしていられない。目指す鍋パーティーの開催予定地は岩茸石山の山頂。さぁみんな、約束の地へ向かおう。そろそろお腹も空いてきた。

 

そういえば、いつの山行からかは忘れたが、アイミ君がミラーレス一眼カメラを導入していた。カメラの出し入れが面倒なのか、いまいち使いこなしているようには見えなかったが、今回首から下げるカメラバッグを買ったようだ。山道を歩いていると、ササッと俺たちの前に回り込み、その一眼レフを構えた。今後このブログにアイミ君の素晴らしい写真が続々提供されることを期待しよう。

f:id:arakabu625:20191029064540j:imagephoto by アイミ君

 

高水山から30分かからずに約束の地、岩茸石山(793m)に到着。ここが高水三山の最高峰だ。

f:id:arakabu625:20191029070152j:image11:31

 

山頂はそこそこ広く、割りと沢山のひとが思い思いに休憩していた。三つの山のなかでは群を抜いた眺望だ。

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山頂から30mほど下ったところに平らな場所を見つけ、俺たちもシートを広げた。

f:id:arakabu625:20191029070434j:image前回に引き続きコーヒーミルを回すアイミ君

 

ジップロックに鍋の具材を大量に詰めてきていたちかちゃんとまりちゃんに、「食べきれるんか?多いんと違うか?」と食べ残しを心配する俺がチェックを入れる。今回はキリタンポも大量に投入されていて、俺の心配は倍増。最後にまりちゃんが「コクが出るから」とすりゴマを振った。

f:id:arakabu625:20181218222248j:image鍋や~

冬の山頂で食べる鍋はやっぱり旨い。みんなおかわりをして、鍋の中身はみるみる減っていった。

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鍋のあとに出てきたのは、まりちゃんお手製のあんこをお湯で溶き、そこにちかちゃんが網で焼いたお餅を投入した本格的なおぜんざい。

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最後にアイミ君がゴリゴリ手挽きしたコーヒーが振る舞われ、山頂鍋パーティーは幕を閉じた。鍋もぜんざいもコーヒーも一切の手抜きなし!お見事でした。

 

気が付けば、岩茸石山の山頂滞在時間は1時間40分を過ぎようとしている。何人もの登山者が俺たちを横目で見ながら通り過ぎていった。

f:id:arakabu625:20191029070014j:imageみんな楽しそう。特に俺!

 

今回のメインテーマを完遂した俺たちの次のミッションは無事に下山することだ。岩茸石山を一旦下り、三つ目の山となる惣岳山へ登り返して、

f:id:arakabu625:20181219070746j:image13:49 惣岳山 山頂

あとはひたすら下山口の御嶽駅を目指す。鍋パーティーが終わったあとの岩茸石山で「膀胱満タン指数79」と言っていたまりちゃんのことも少し気がかりだ。先頭を行くアイミ君の歩みも幾分か早くなってきた。


f:id:arakabu625:20181219071455j:image14:34 冬は陽が落ちるのも早い

 

15時ちょうどに御嶽駅まで無事下山。本日最後のミッション(反省会)のために電車で立川へ向かい、焼き鳥屋に突入した。

f:id:arakabu625:20181219072028j:image16:34 最終ミッションクリア!

 

初冬の奥多摩・高水三山で鍋、大変おいしゅうございました。またどっかでやろうな!

 

終わり

 

(おまけ)

f:id:arakabu625:20191029065940j:imageダウンを下半身に巻く俺とちかちゃん。やっぱ山頂は寒かったっす

 

おしまい