'18年9月9日 武甲山 靴慣らし登山①

⛰️登山靴を新調しました。

8月に登った北岳で今履いている登山靴の力不足を感じたのが理由です。


北岳でテント泊装備一式を担いで高低差1,600mを一気に登り、ガレ場の稜線をふらつきながら歩いたとき、また山頂から5時間を超える道のりをひたすら下ったときなどに、今の靴底の柔らかさが疲労や足の痛みにつながってくることを実感しました。両足の親指の腹が水脹れになったことも靴底の柔らかさと無縁ではないはずです。

 

来年こそは白嶺三山縦走(北岳間ノ岳農鳥岳)を実現させるため、シャンクのしっかり入った靴が必要じゃ!ということで、購入した靴がこれ。

f:id:arakabu625:20180912182323j:imageアルパインクルーザー2500(モンベル社HPより)

 

モンベルブランドの靴(冬季用を除く)の中では最も硬いシャンクの入ったモデルです。一つ下のモデルのアルパインクルーザー2000と少し迷いましたが、シャンクの硬さが物足りなかったのでこちらにしました。

 

私の足のサイズは厚手の靴下を履いて実寸27.2cmくらいですが、購入したサイズは28cm。足回りは3Eを上回るちょい幅広タイプです。ショップで履いてみると、両足ともに小指が少し圧迫される感じがあったので相当迷いましたが、革だしいずれフィットしてくるだろうと期待を込めて購入に踏み切りました。

 

で、早速先週の日曜日、慣らしのために秩父武甲山に行ってきましたので簡単にレポートさせていただきます。

 

秩父のシンボルである武甲山を登るのは今回で2回目。石灰を取るために削られている山肌が私の故郷にある山・香春岳に似ています(但し、私が高校生だった40年前の香春岳に。今の香春岳はすべて削り取られて見るも無惨にペチャンコです)。

f:id:arakabu625:20180912190801j:image秩父のシンボル、武甲山(Webより)


f:id:arakabu625:20180912190900j:image我が青春のシンボル、香春岳(Webより)

山肌の削られ方がそっくりです。

 

一の鳥居(登山口)から武甲山〜小持山〜大持山を回るループルートで5時間半ほどかかるのですが、最初の慣らしにはちょうどいい時間かなと。

 

登山口まで車で行き、靴を履きかえて入山。

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f:id:arakabu625:20180913105806j:image一の鳥居(登山口)

 

平地を歩いているときはシャンクの硬さで多少ぎこちなくなりますが、それでも冬靴ほどのガチガチの固さではありませんので許容範囲です。すぐに慣れるでしょう。

f:id:arakabu625:20180913122547j:image登山道


登り始めたらあら不思議。平地のぎこちなさはどこかに消え、あれほど気になっていた小指の圧迫と擦れまでも全然気にならなくなりました。足を踏み込みながら靴の中で指を動かすと、小指は外側に軽く触りながらもストレスなく動きます。

 

あれ、まだむくんでないからかな?などと思いながら登ってたら、あっという間に武甲山の頂上に到着。ここまで1時間半。山頂からは秩父の街並みが一望できるはずだったのですが、この日はあいにく一面の雲で眺望はゼロでした。

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靴はこんな感じです。

f:id:arakabu625:20180913110436j:image靴ひもは赤に付け替えました

 

ここまでは想定外の順調ぶり。足のどこにも痛みが出ていません。快調です。

 

ここから先、小持山に向けては一旦下りますので靴ひもを締め直します。足先のほうはまだ擦れるのが怖かったのでほとんど締め上げず、足首から上だけを下り用に強めに締めてみました。色々実験です。

 

下り始めると、途端に足首あたりから上のほうが痛み始めたので何度か調整を行ないました。下りになってなんだか急にしっくりこなくなりましたが、長い目で見ていくつもりなので気にせず進みます。

 

小持山に向かう道は霧に覆われていました。眺望がない代わりに暑くなくて助かった。

f:id:arakabu625:20180913123059j:imageいい感じ

 

登山口から武甲山の山頂までは最初沢沿いの道を登るのですが、概ね植林帯の変哲のない道です。それが、小持山に向かい始めると広葉樹の森が多くなり、プチ岩場や急登もあったりして結構面白くなります。そんなこんなで、武甲山からは1時間20分ほどで小持山に着きました。

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小持山から大持山に向かう途中にある展望ポイントに寄り道。少し雲が晴れて、今日初めての眺望を楽しむことができました。

f:id:arakabu625:20180913134547j:imageここで昼食🍙

 

左の方に目をやると、このあと向かう大持山も見えます。

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休憩場所からは20分もかからず大持山に到着。

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さあ、あとは一の鳥居目指してひたすら下るだけです。元気いっぱいに、と言いたいところでしたが、さっきから左足の爪先が痛い💧ここから妻坂峠までの直滑降のような1時間ほどの下りは結構しんどかったです。

 

親指の爪先が当たってる気がします。痛い😖💥足首だけきつく絞めても足が前にずれるのを止められないみたいです。たまらずストックを出しました。8ヶ月振りに使います。ふぅ、ずいぶん楽になった。

 

一息ついて周りを見渡すと、森の中はまたガスで覆われ始めていました。

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やっと妻坂峠まで下ってきました。f:id:arakabu625:20180913181431j:image14:21

f:id:arakabu625:20180913181558j:image峠のお地蔵さま

 

妻坂峠からも下りは続きますが、山腹に沿ってジグザグに下る道に変わりましたので足への負担はぐっと減りました。途中で猿の群れに遭遇(登山中の初猿です!)したりしながらのんびり下り、妻坂峠から40分ほどで無事下山。15時5分でした。

 

このあと、武甲温泉で汗を流し、帰宅。心配していた親指の爪は変色もなく、無事で良かった良かった。

 

靴のフィッティングはやっぱり下ってみないとわかりませんね。今度はもう少し足の甲側を詰めるように紐を結んで、フィット感を上げて登ってみようと思いました。靴底のシャンクの硬さに負けないようにアッパー部も硬めに仕上げられているので、今回はいまいち甲側のフィット感を出せませんでした。そのせいで下りでの足のずれを止められなかったのかもしれません。

 

もうしばらく履き慣らしていくことにしようと思います。さて、次はこの靴とどこの山に行きましょうかね🎵(もう決めてるけど!)

 

終わり

 

(おまけ)

f:id:arakabu625:20180914122520j:image名前がわからない(ミヤマママナコ?)