お気に入りの山道具②SOTOフィールドホッパー

f:id:arakabu625:20181207222608j:image(webより)

⛰️最初にこの製品を見たのは、どこかの山頂でお昼ご飯を食べてるときでした。おじさんがもう一人のおじさんに、「これ、いいんだよ。ほんと便利」なんて話す声が聞こえてきて、(なんのことだろう?)とそのおじさんの手元を見たらこのミニテーブルがありました。

 

SOTO(新富士バーナー)のポップアップソロテーブル、その名も《フィールドホッパー》。とても評判のいいミニテーブルであることは知ってましたが、現物を見たのはその時が初めて。ただ、その頃はまだバーナーもコッフェルも持っていませんでしたので、(山頂にテーブルは要らんやろ)と、私の欲しいものリストには入れてませんでした。

 

その後、シングルバーナーとクッカーセットを買い、山頂でお湯を沸かしてラーメンなどを作ったりし始めますと(ちょっとでいいから平らなスペースが欲しい!)と思うようになってきました。それは多分私だけじゃなく、沢山の登山者が同じことを感じてるんだなぁと、Amazonのユーザーレビューの圧倒的な多さを見ると分かります。

f:id:arakabu625:20190209150054j:image高水三山で

 

しかし、結構いいお値段がするんですよねー。5,000円くらいです。ほぼ割引はありません。(似たような製品でもっと安いものはないんかい)と調べても、いつもならすぐにヒットする中華製の安いやつが出てきません。唯一の相当品としてスノーピークの《オゼンライト》という商品が同価格帯でありましたが、ワンタッチで設置できるフィールドホッパーの圧勝です。

f:id:arakabu625:20190209150720j:image金峰山

 

ということで、ちょっと高いよな~という気持ちは拭えないながら、縦走部のメンバーでご飯作るときもあったら便利かなと思い、御徒町のARTスポーツで去年(2018年)の4月に購入したのでした。

 

《ちょっとでいいから平らなスペースが欲しい》

 

自分で書いてて思いましたが、この製品のことを言い表すのにこれ以上の言葉があるでしょうか。悲しいかな現代人は、ご飯を作るときや食べるとき、たとえそこが山の上であっても、人工的に作られた平らなスペースを求めてしまうようになったのです。気付かないうちに(キッパリ!)。

f:id:arakabu625:20190209151016j:image金時山

 

ガスバーナーで湯を沸かすとき、湯を入れたカップ麺を置くとき、手挽きのコーヒー粉をドリップするとき、コーヒーを入れた紙コップの置き場を探すとき、人は『あ~っ、平らなスペースが欲しい!ちょっとでいいから!』と思うのです。そこのあなた、あなたもそんな経験あるでしょ!

f:id:arakabu625:20190209151532j:image至仏山

 

二つ折りになったアルミの板を開くと、パッと足が出てA4サイズのミニテーブルが出現します。このサイズと重さ(395g)が絶妙でして、テーブルとして使えるギリギリのコンパクトさではないかと思うのです。これより小さいと使い勝手が悪くなるし、これより大きくて重いと、リュックに突っ込んで3,000mの頂へ持っていこうという気に中々ならないんじゃないかと。

f:id:arakabu625:20190209153508j:image西天狗岳

 

特に雨の日や寒い日の、外に出るのが億劫なテント泊の時にはこのミニテーブルが必携の道具と感じてます。狭い前室やテント内でバーナーを安定して立たせる《平らなスペース》が本当に便利なんです。

f:id:arakabu625:20190209145553j:image北岳で。テントの中

f:id:arakabu625:20190209152353j:image至仏山で。テントの中

 

今回、このフィールドホッパーのことをブログにまとめるにあたって、久しぶりにネットを覗いてみたら驚きました。ついにフィールドホッパーの完全コピー品がAmazonに出品されてるじゃないですか!3,390円でした。まあ、ここは国産メーカーのオリジナル製品の力を信じましょうか。他にも1,000円台でいくつかミニテーブルが出てたみたいだし、A4サイズの軽量テーブルも、瞬く間に群雄割拠の様相を呈してきました。もう、フィールドホッパーの一人勝ちとはいかなくなったようです。

 

今回は山の上で便利なミニテーブル、私のお気に入りのフィールドホッパーを紹介させていただきました。《人は何かの道具を使うとき、本能的に平らなスペースを欲してしまう》という、思いがけず人間の本質に迫る考察に至ってしまいました(なんのこっちゃ)。というよりも、世の中の道具は、その多くが平らなところに置いて使うことを前提に作られているってことかな!

 

終わり