私の山道具選び③モンベル アルパインクルーザー2000

f:id:arakabu625:20190214153920j:imageモンベル HPより)

⛰️現在私がメインで履いている3シーズン用の靴、モンベルアルパインクルーザー2000を紹介させていただきます。

 

名前にアルパインと付いてはいますが、いわゆるアルパインシューズというカテゴリーの靴ではないと思います。ちなみに、モンベルのHPでは次のように紹介されています。

荷物の重い長期縦走や、積雪量の少ない冬季トレッキングに適した全天候型ブーツです。アッパーは耐久性に優れる2.2mm厚ヌバックレザーにゴアテックス ファブリクスを組み合わせ、前部を継ぎ目のない一枚革で包み込むことで抜群のホールド感と耐久性、防水透湿性を実現しています。柔らかな履き心地と高い安定感を両立するパターンを採用し、スムーズな足運びを可能にします。

モンベルの店頭でも、アルパインクルーザーの2500には《アルパイン》というタグが付いていますが、この2000は《トレッキング》というタグが貼られています。2.2mm厚のヌバックレザーが使われているので、まぁまぁ剛性高めのトレッキングシューズといったところでしょうか。靴底は軽く力を入れればこんな風にクニッと曲がります。

f:id:arakabu625:20190228095844j:imageくにっ

 

一昨年の富士山での靴底剥がれという大失敗を経て「ちゃんとした登山靴を買おう!」とすぐにキャラバン社のC1-02Sを購入しました。登山入門者に人気のコストパフォーマンスに優れたトレッキングシューズです。この靴で関東近郊の山を登りまくりました。ちゃんと数え直したら1年間で優に30回を超えていて自分でもびっくり。縦走部で行った初めての八ヶ岳北アルプス縦走も、この靴でなんの問題もありませんでした。

f:id:arakabu625:20190215121438j:imageC1-02S(キャラバン社HPより)

 

初めて「んー?」と思ったのが、テント泊装備を担いで南アルプスの北岳を登ったときです。山頂から5時間かかった下りで足の裏がこれまで経験したことのない痛みを感じました。下山後に足の裏を見てみたら、両親指の腹が広い範囲で皮が浮いて水が溜まり始めていました。こんなことは初めてです。で、色々調べて私なりに出した結論は、(3,000m級の山にテント装備を担いで登るためにはもっと硬い靴底の登山靴が必要なんだ)ということでした。

 

幅広甲高の自分の足には国産メーカーの靴じゃなきゃダメだと思い込んでいた私は、それほど迷うこともなくモンベルアルパインクルーザー2500(2000ではありません)を思い切って購入しました。《思い切って》と書いたのは、キャラバンC1-02Sの約16,000円に対してアルパインクルーザー2500は約34,000円と倍以上もしたからです。

 

まったくの未確認情報ですが、『2500』は近々モデルチェンジを控えているのではないでしょうか。28cmがどこの店舗も在庫切れで、もう新規製造はしてないのかなという感じだったんです。ちなみに、『2000』は2018年の春にフルモデルチェンジ済みで、ラスト(足型)も一新されています。

 

調べてもらったら『2500』の28㎝が渋谷店に在庫があるということで、浦和からわざわざ渋谷へ。試し履きでは両足ともに小指の圧迫が気になったのですが、革だからそのうち伸びてフィットしてくるかなと安易な期待込みで購入してしまいました。

f:id:arakabu625:20190402182520j:image2500

 

その後はこのブログの山行記に書いた通り、昨年9月に武甲山乾徳山尾瀬至仏山と3週連続で履いて、3週目の尾瀬の木道で滑って転んで靴のフックを飛ばし、至仏山の下りの最中に激しい足の痛みでギブアップしたのでした。

f:id:arakabu625:20190302111906j:image乾徳山にて

f:id:arakabu625:20190302112042j:image至仏山でフックが取れた

 

モンベルの店舗に持ち込んだところ、購入してからまだ1ヶ月も経っていないこともあって全額返金になりました。それで、今度はもう少し足に優しい靴がいいなと、同じアルパインクルーザーの名を冠するこの2000の購入に至ったのです。

 

そもそも2500はワンサイズ小さかったことに加えて、尾瀬の木道を延々歩くような用途にはシャンクが固すぎたというのが私が出した結論です。やわな私の足には負担が大きすぎて耐えられないような痛みが出ました。(もっと楽な靴で楽なトレッキングがしたいなー)としみじみ思ったのですよ。

 

自分の山行を振り返ったとき、よく行く中低山ではガチガチの靴底はまったく必要ないし、仮に森林限界を越えるような高山を登るときだって、アプローチから始まってそのほとんどはアルパイン環境ではありません。森林限界を越えた岩稜帯では多少安定感に欠けることがあるかもしれませんが、そのためにそこまでの行程で歩きずらさを我慢するのは馬鹿げている(あくまでも個人の感想です)と思ったのです。

 

2500の全額返金を受けた私はそのままシューズコーナーに向かい、2000の28.5cmを試し履きして購入を即決しました。

 

現在の状態です。ヌバックレザーを自己流でワックス加工しています。
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左が加工前、右が加工後(ポリッシュ前)。

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なかなかの仕上がりに満足してます。
f:id:arakabu625:20190327112020j:imageポリッシュ後

 

ソール部分は定番のビブラムソールではなく、モンベルオリジナルのトレールグリッパーというソールになっていることを付け加えておきます。このソール、濡れた岩などで滑りにくいと好評のようですが、私にはよくわかりません。

 

それと、2000はラスト(足型)が一新されたと書きました。かかと部分をはじめとした全体のフィット感が向上し、かつ小指側の立ち上がりの角度を大きくした(立てた)ので気持ち小指側に余裕が出てきました。小指の当たりが気になる方は試してみる価値があるかもしれません。

 

冬の間は雪山用のスカルパを履いていたので、しばらくご無沙汰でしたが、今週末の丹沢ハイクでまたこいつを履くのが楽しみです。

 

関連ブログはこちらから↓

お気に入りの山道具③モンベル アルパインクルーザー2000 - 山のお誘い(迎珍縦走部)

(終わり)