お気に入りの山道具③モンベル アルパインクルーザー2000

f:id:arakabu625:20190627154713j:imageワックス加工済み。12回の山行に使用

⛰️《私の山道具選び》のコーナーでご紹介した3シーズン用の山靴、モンベルアルパインクルーザー2000をもう一度取り上げさせていただきます。昨秋の木曽駒ヶ岳以来、12回の山行の相棒として私を足元からしっかり支えてくれました。今やすっかりお気に入りの山道具です。どうやら、モンベルのなかでも隠れたヒットになっているらしいですよ。

 

■ライトモデル

現在、アルパインクルーザーは上位モデルから順に3000、2800、2500、そしてこの2000と四つのモデルがラインナップされています。3000と2800は保温材入りの雪山アルパインモデルで、2000が最もライトなモデルという位置付けです。

f:id:arakabu625:20190627190217j:image新品~

 

私はオーナーでありながら知らなかったのですが、製品名の数字は標高をイメージしたものなんだそうです。じゃあこの靴は2,000mを超えるような高山では役不足なのかというと、そんなことはないと思います。ただし、しっかりシャンクは入っていますがガチガチではありませんので、森林限界を越えて岩稜帯が続く高所を重い荷物を背負って歩くとか、垂直の岩場をわずかな突起につま先だけ引っかけて立つとか、そんな場面ではもう少し剛性感が欲しくなるかもしれません。しかし、ごく一般的な趣味登山者が日本の山を3シーズン登る限り、そのような場面は山行全体の5%もないと私は考えています。というわけで、シャンクの剛性しかり、重量しかり、この2000のいい感じのライトさが一番気に入っている点なのです。

f:id:arakabu625:20190628072828j:image初下ろし、雪と雨の木曽駒ヶ岳から下山して

 

■フルモデルチェンジ

モンベルの登山靴は昨年(2018年)春に大幅なモデルチェンジを受けて、この2000もラスト(足型)が一新されました。土踏まずから踵にかけて立体的に細くなり、フィット感を高めています。逆に足先のほうは小指側を従来よりも少し立たせているので、小指の擦れに悩んでいる人にはいいかもしれません。以前はモンベルのホームページにこの辺りの説明が図解つきで出ていましたが、もう見れないみたいですね。

 

アルパインクルーザーのラインナップの中で昨年モデルチェンジを受けたのは2000だけでした。フィット感を高めた新しいラストが好評のようですので、残り3000~2500の三つのモデルの動向も気になるところです。

f:id:arakabu625:20190627192428j:image後ろ姿

 

■トレールグリッパー

アルパインクルーザー2000のもうひとつの売りは、《トレールグリッパー》というモンベルオリジナルのアウトソールです。定番のビブラムソールに比べると、わずかに粘着性のある合成ゴムが強いグリップ力を発揮するとカタログに書いてあります。そういえば最近足を滑らせてないかなーと思わないでもありませんが、たまたまかもしれないし。摩擦係数が従来品の1.5倍と謳われていますが、こればっかりはねぇ、よくわかりません。これが本当だとすると間違いなく言えるのは、ソールの減りは早いだろうということです。

f:id:arakabu625:20190627183205j:image11回目の山行後。ソールはどうかな?

f:id:arakabu625:20190627202052j:image12回目。まだブロックもくっきり

 

■履き心地(私の場合)

さて、気になる履き心地ですが、フィット感についてはとっても満足。店で足を入れた瞬間に(おおっ)と感じた包み込まれるようなフィット感が今も続いています。それでいて足先回りは変な圧迫がありませんので、安心して履いていられる感じです。

 

気になる点もあります。土踏まずから踵にかけてのフィット感に比べて、足首回りに違和感が出るときがあるんです。特に前側ベロの裏辺りの処理が少し雑なのではないかと感じます。少しきつめに紐を締めると当たりが出てしまって、最初の頃は足首の前側に痛みがありました。足首回りの可動域を広げるためにクッション材を減らしているのだと思うのですが、この部分はもうちょっと煮詰めて欲しかったと感じるところです(偉そうにすいません🙏)。

f:id:arakabu625:20190627200853j:imageベロの裏

 

■その他の点

Dカンに続く三段の留め金にはベアリングのようなボールが入っているので、甲の締め付けがとてもスムーズにかつ均等にできるのがとてもお気に入りです。ベアリング付き留め金の次(先から五段目)には簡易的なストッパーの付いた留め金があるので、ここから上の締め付け加減を変えることができるところも気に入ってます。

f:id:arakabu625:20190627201426j:image一番左は簡易ストッパー付き

 

■ワックス加工

三回ほどノーマル状態で履いたあと、BC穂高・太田店長のYouTubeの影響でワックス加工に踏み切りました。表面が少しカサカサしてきて、(やっぱり革には油分が必要かな)と感じたからです。

 

太田店長の動画とホームページを研究して、コロニルのお手入れグッズもAmazonで購入しました。※グッズの写真別途貼付

 

表面が少し起毛しているヌバックレザーに最初のクリームをベトッと塗りつけるときだけは勇気が要りましたが、今はワックス加工して良かったなと思ってます。理由は見た目、防水、耐久性の三つの観点からです。防水と耐久性はもう少し長い目で見ないとわかりませんが、見た目はバッチリでしょう。

f:id:arakabu625:20190628072546j:imageこの感じ!

 

■最後に

数多くある山登りの道具のなかで、靴は最も重要な道具の一つだと私は思っています。まだ《キャラバンC1-02S》→《モンベルアルパインクルーザー2500》→《2000》と3足しか経験のない私のインプレッションではたいした参考になりませんが、これをきっかけにご興味を持っていただけたら嬉しい限りです。

 

関連ブログはこちらから↓

私の山道具選び③モンベル アルパインクルーザー2000 - 山のお誘い(迎珍縦走部)

(終わり)

 

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