プルタブのこと

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⛰️これは、先日行った乾徳山の登山道で拾ったプルタブです。この日は登りだけで6個見つけました。

 

これ、登山道によく落ちてませんか?私はこのプルタブを見つけるたびに、いつも不思議に思うことがあります。

 

缶飲料のプルタブだと思うんですが、こういう分離タイプのプルタブって、もうずいぶん前になくなってますよね?一部でまだ少し残ってるかもしれませんが、少なくとも10年、いや20年くらい前にほとんど姿を消しているというのが私の実感です。

 

姿を消した理由は、プルタブのポイ捨てによる環境問題です。どこだかの鳥のお腹を開いたら大量のプルタブが出てきたとか、そんな話を聞いたことがあります。また、切り口が鋭くて怪我の原因にもなっていたと思います。私たち50代の人間は、ちょうどこの切り替わりを体験した世代ですよね。

 

ちょっと調べてみました。すると、やはり1980年代にはポイ捨てが社会問題化して切り替わり始め、1990年代にほぼ全て非分離タイプのプルタブに切り替わっているようです、日本では。(中国ではまだまだ分離タイプが多く流通しているらしい)

 

私の実感通り、大半が20年以上前に非分離タイプに切り替わっていました。なのに、今も登山道でよく見かけるんです。これが不思議でしょうがない。見かけるの私だけですか?いやいや、そんなことはないでしょう。

 

私の不思議、わかっていただけるでしょうか。昨日今日ではなく、20年以上前にポイ捨てされたプルタブが、土に埋もれることもなく目につくところに落ちているこの不思議さ。こんな小さなもの、土砂に流されるか、20年分の枯葉に埋もれて腐葉土の中に埋没しそうなもんじゃないですか。それが20年経ってもすぐ目につくところに落ちているこの不思議!(くどいですね😅)

 

アルミのプルタブは20年どころか50年経っても土に還ることはありません。だから、私は時々やっています。20年越しのごみ拾いを、不思議だなーと思いながら。

 

(終わり)

 

余談ですが、私の息子も小さい頃にこのプルタブを飲み込んでしまって、大騒ぎしたことがありました。レントゲン写真に写ったプルタブの影を今もはっきりと覚えています。(次の日、無事うんちにくるまれて出てきました💩)